私が所属する釣りグループ「味釣会(みつるかい)」では、季節ごとに仲間が集まり、さまざまな釣りへ出かけている。その中でも最大のイベントになっているのが遠征釣行。今年も6月16日(土)から、八丈島の船宿アサギクを利用し12人で行ってきた。
八丈小島周りへ移動
「ここは出ればデカいよ」と、期待のかかる言葉を聞いて再開。ポイントを大きく移動しても潮の流れは速く、水深も深い。ミチイトは斜めに流され、底ダチも取りづらい。
見事アタリを捉えたのは左舷ミヨシの松野孝雄さん。最初の引き込みは、やはり強烈。腕だけでなく、身体全体で伸されないように耐え、引きが弱まった一瞬のスキを見て、ジリジリと巻き上げていった。松野さんはモロコをはじめ、大物釣りの経験は豊富。無事に16kgを取り込む。さらに同サイズを追釣。
私も何とか1尾を手にしたい…と、速潮のなか、タナ取りと誘いを繰り返していったものの、規定の実釣時間の5時間が終了。ラストチャンスを狙って1時間延長したが、前アタリだけで食い込みに繋がらず、無念の沖上がり。
全員の釣果
別船の丸山さんグループは、平均15kgのカンパチを4人全員キャッチ。
北原直和さんグループは、北原さんと西原将人さんが22kgを上げ、遠征釣りを物語る釣果となった。
帰港時、船長から「チャンスはあったんだけどね。取ってもらいたかったよ。」
と慰めの言葉をもらったが、一度は掛けたものの、バラしたのは事実。来年こそは自分も本命を手にしたいと思っている。
翌18日も釣りの予定を立てていたが、台風から変わった温帯低気圧の接近により、帰りの飛行機が飛ばない可能性もあったので、この日の最終便で帰京。
離島の遠征釣りでは、予定通りに進まないことも多いため、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切だろう。
これからはムロアジがメインのエサとなる。想像を超える大物の確率が圧倒的に高い八丈島。
記憶に残る1尾と出会える夢のフィールドに出かけてみてはいかがだろう。
<週刊つりニュース関東版 APC・田中義博/TSURINEWS編>
アサギク