今年は気温の上昇が早く、梅雨入りも早かった。それに伴い生物たちの活性も上がるこの時期。博多の都市を流れる那珂川に「鱸(スズキ)」を狙って釣行したのでリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校 フィッシング 環境大学部 4年 中村亮介)
シンペンでバチパターン攻略
この時期、博多の河川でのスズキのメインパターンは「バチ(ゴカイなどの多毛類)」。春に産卵を迎えるバチが抜けて、表層を遊泳する時期、スズキはアフター回復の個体が、この遊泳力のないエサをたくさん食べて回復へ向かう。そのようなバチパターンをどう攻略するかがカギになってくる時期。
一般的にバチパターンは、シンキングペンシルを使うことが多い。実際に私も今回の釣行では、シンキングペンシルを軸に釣りを展開した。
今回は、釣行前から足を運び、潮のタイミングなどのデータがあったため、それを元に釣りを始めていく。
足元のブレイクでセイゴ連続ヒット
今回は、大潮で午後5時干潮の上げのタイミング、7時30分から釣り開始。最初に訪れたポイントは、最下流のオープンエリアでバチの溜まりやすいポイント。
まずは足元から狙うために、軽めのシンキングペンシル、マニック95を使用した。ルアー自体が勝手に表層に浮き上がって泳いでくれるため、表層を泳いでいるバチを演出しやすい。
足元から手前にブレイクがあるため、その周辺にルアーを通す。するとすぐにヒット。あまり引かなかったため小さいようだ。上がってきたのは40cmほどのセイゴだった。すぐに反応があったため、手前にスズキが溜まっていると確信。
続けて手前を探る。同じようにブレイクラインを丁寧に通すと、またもすぐに反応。上がってきたのは30cmのセイゴ。しかし、1投で数回アタリがあったため、活性が高いと判断。まだまだ魚をキャッチできる様子だ。
続けて同じようにして連続ヒットへ持ち込むことができ、追加で6尾釣ることができたが、サイズが伸びないため釣り方を変える。
流れのヨレ狙い71cm手中
手前で反応する魚は、ほとんど小さいと判断し、次に狙ったのは50mほど遠くの流れのヨレ。遠投が必要なため、簡単に飛距離をだせるように、ルアーサイズとウェイトを上げて、マニック95から155というサイズにした。
マニック155を遠くのヨレより少し通りすぎたところの流れに対して、アップ側に投げてダウンしながらドリフトさせヨレに流し込んでいく。すると早々に反応があり、続けて狙っていくとゴンッと強烈なアタリとともに強い引きが。大きいのが食ってきたとわかり、慎重にファイトする。
なんとか無事ランディングに成功。上がったのは71cmと大幅にサイズアップすることができた。