海岸線の地形はもちろん、水深約20mまでの海底形状が立体的に分かる無料オンラインサービス『釣りドコ』を使い、神奈川県の葉山沖でボートからのエギングでアオリイカを狙った。釣りドコの使用インプレッションを踏まえ、6月10日の釣行の模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター秋山将平)
無料で使える「釣りドコ」
陸っぱりはもちろん、手軽なボート釣りやカヤック、さらにサップでのオフショアアングラーに大人気の無料アプリ『釣りドコ』。
このアプリ最大の特徴は、海岸線に沿った地形(標高)はもちろん、水深約20mまでの海底形状が立体的に、おおよその水深が色分けではっきり分かること。青系統で示された範囲は水中の地形、それ以外の色は陸上の地形となっていて、海底は岩場なのか、砂地なのか。遠浅か急深か。溝や船道、ツブ根や沖根まではっきり見ることができる。なので、ターゲットに合わせた海底選びや、根際やカケアガリといったピンポイントを狙うことができる。
もちろん、魚群探知機とは違うので、回遊魚などをメインに狙う人は物足りなさを感じてしまうと思うが、ボトムフィッシングはもちろん、エギングで狙うアオリイカには最強のアプリと言える。さらに、GPS機能で自分の位置がリアルタイムに分かるので、山立てだけでは難しい微妙なポイント移動もバッチリだ。
今回、TSURINEWSライターの秋山将平さんに同行。毎週のように通う神奈川県葉山にある葉山釣具センターからローボートをレンタル、エギング実釣に密着取材。果たして結果は……。
葉山釣具でボートエギング
釣行日は6月10日(木)。天候は晴れで下げ潮からスタート、風は朝のうち北寄り~徐々に南風に変わる予報。
7時、引き舟を利用して沖のブイへ。ここから各々が思うポイントに手漕ぎで向かいます。まず、店主が勧める鳥居横付近でアンカリングしてキャスト開始。水深は12mほど。菜島の岩礁と砂地との境目はアオリイカの回遊ルートになっています。
北風を受けることで島からのカケサガリを横から狙うけれど、この日は大潮ということで、なかなかエギが底まで落ちていきません。こういう時はフルキャストせず、手前から引き潮に乗せてサミングしながらゆっくりフォールさせ、着底後はエギが底から離れすぎないよう、小さくソフトにシャクることがポイント。
400g級アオリイカ顔出し
20分ほど扇状に探ってみるが反応なし。菜島に沿うように、少しずつ沖へとボートを進めます。平島付近は岩礁や根が点在するので、とくに着底を意識しながら根掛かりしないよう、テンポよくシャクっていくことがコツ。
8時に常連の矢萩さんが西小島横で目測400g級を取り込みます。北~北東風の時によく狙うポイントで、水深は5~6m。エギをボトムにステイさせていたら乗ったとのこと。