4月9日、神戸・第7防波堤へ釣行。落とし込みのチヌとサビキ釣りのアジのダブルヘッダーで臨み、それぞれ48cmの大チヌとデカアジを仕留めたので、その模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
神戸港の沖防波堤は好釣果
桜の便りが聞こえて来た3月中旬頃から、神戸港の沖防波堤で回遊魚とチヌが好調に釣れているという情報が伝わってきた。例年よりも出だしが早い印象で、4月に入ると各所の釣果情報は一段と活気を帯び、釣り人の動きも活発化してきた。乗り遅れてなるものかと、4月9日、神戸・第7防波堤への釣行を決めた。
松村渡船で沖堤防へ
深夜に車を走らせ、途中エサ店に立ち寄り、岩ガニとアミエビを購入する。松村渡船の乗船場には2時半過ぎに到着。始発便に間に合ったと思いきや、待ち構えていた松村船長から「この後の船になります」と言われてびっくり。最近青物が釣れだしたため、多くのルアーマンたちが先に訪れていて、3時の始発便は既に受付終了。私は次の4時半の便に回ることになった。
始発便が出船し一段落したところで、松村船長に7防の近況を聞く。チヌの落とし込み釣りとアジのサビキ釣りの2通り準備してきたと告げると、アジについては詳しい情報を教えてくれたが、チヌに関しては「ルアーのお客さんが多くて、チヌをやってる人がいないんですよ」と困り顔。落とし込み釣りは期待した情報が得られず、丸腰で臨むことになってしまった。
時間が経つにつれ次々と車が到着し、ついに駐車場は満杯に。急遽松村船長が第二駐車場に誘導する一幕もあり、平日とは思えない賑わいぶりだ。4時の時点で受付は打ち切られ、乗船誘導を開始。30人ほどの釣り客を乗せ、第二便は出船した。
第7防波堤の概要
この日はルアーマンのメッカの最沖の波止と、足場がよくアジが好調な8防が人気で、7防に降りたのはたった2人。波止は探り放題で落とし込み釣りには都合がいい。7防は六甲アイランド沖に位置する東西約4.5kmの長大な防波堤だが、中央部を埋め立てて人工島にする工事が進められており、かつて好ポイントだった東方向のカーブの沖には長大なフロートフェスが設置されるなど、釣り可能なエリアは、実質的には西側の一部のエリアに狭まっている。
落とし込み、ヘチ釣りは沖向き、内向きの両方がフィールドだが、沖向きは海面からの高さが6m近くあり、足場が非常に悪いので、安全面には特に注意が必要だ。内向きは幅が広くて足場がいいが、満潮時や大型船の航行時には潮が足元までかぶってくる場合もあり、荷物の置き場を含めて、足元と潮位の様子に気を配る必要がある。
なお、7防を含む神戸港東エリア全体の基本情報などは、以前の投稿「大阪湾の沖堤防を徹底解剖:神戸第8防波堤 サビキ釣りで中アジ好釣」をご覧いただきたい。