4月9日、神戸・第7防波堤へ釣行。落とし込みのチヌとサビキ釣りのアジのダブルヘッダーで臨み、それぞれ48cmの大チヌとデカアジを仕留めたので、その模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
落とし込みのタックルとエサ
まずは落とし込み釣りでのチヌ狙い。タックルは、3.3m―3.9mのアジャスタータイプの落とし込み専用竿とリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2.5号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。
エサはパイプ(カンザシゴカイ)の採取を試みたが、波止の壁には着生しておらず、岩ガニとイ貝で釣ることにした。波止の壁面には所々にイ貝の着生が始まっていて、5月からはイ貝が主力のエサになりそうだ。
波止の直線部でチヌ48cm
夜明けから落とし込み釣りをスタート。大きめの元気な岩ガニを選んで横掛けに刺し、赤灯台周り、続いて東向きに進みながら沖向きの壁面ぎりぎりを探り歩く。時期的に深場までを視野に入れて、海面から8mぐらいまでを、ゆっくりとエサを落としていく。ケーソンの継ぎ目近くでは10m余りの海底も攻めてみた。
すると7時過ぎ、波止の直線部分、歩をしばらく進めた所で、イトふけがスッと引き込まれて止まった。ここで鋭くアワせるとヒット。魚の強い引きがダイレクトに伝わってきた。竿のパワーと操作で耐えようとしたが、魚の引きが半端なく強い。相当な大物を掛けたようだ。
無理をするとバレてしまうと思い、ためらわずイトを出した。魚を浮かせることがままならず、慎重なやりとりを続ける。かなり時間をかけて浮かせた魚体は、予想以上の大型だ。魚は抵抗を繰り返したが、海面で空気を吸わせて魚の動きを止めてから、落ち着いてタモ入れに成功。波止に上げて見直すと驚きのサイズ。これは年無し行ったかとメジャーを当てたところ、残念ながら48cmオーバー止まり。しかし丸々とはちきれんばかりの魚体は、年無しに引けを取らない堂々としたもの。頬を緩ませながらストリンガーに獲物を掛け、しばし喜びに浸った。
上々の滑り出しに2匹目への期待感が膨らんだが、6時半過ぎの満潮から下げ潮に転じ、条件は徐々に悪くなっていく。外向きを丹念に探り、内向きに転じて好ポイントのカーブも攻めてみたが反応はなし。2匹目の何とかはおらず、チヌの時合いは短かったようだ。