波止やサーフで釣るのが一般的な投げ釣りだが、地磯や沖磯で釣る「磯投げ」なら、人が少なく魚影も濃いフィールドで楽しむことができる。今回はそんな磯投げについて解説したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター長谷川靖之)
釣り場、対象魚、シーズン
私は大阪府に在住しているので、磯投げに出掛ける時は、近畿圏を中心に瀬戸内海、山陰である。投げ釣りで隠岐諸島や対馬にも遠征することがあるが、その様な場所ではわざわざ磯に渡らなくても防波堤からでも手軽に大物が狙えるので、磯投げの経験は皆無である。ここでは近畿圏で磯投げが楽しめるスポットをいくつか紹介したい。
岡山県倉敷市水島諸島
対象魚:ニベ、クロダイ、スズキ
シーズン:7月~10月
水島の公共岸壁から渡船が出ている。夜釣りが主体で夕方に渡り朝までの釣りとなる。ポイントは茶瓶、杓島、上・下水島などの磯。足場はどこも比較的いいので安全に磯投げが楽しめる。エサはマムシ、ユムシ、本コウジを使用する。瀬戸内海の磯なので、よほどの荒天にならない限り釣りは可能。
兵庫県新温泉町三尾
対象魚:アイナメ、ババガレイ、アコウ(キジハタ)、ソイ
シーズン:3月~5月
三尾港から渡船を使って地磯、沖磯に渡る。私は釣りたい魚種を船長に伝え、ポイントはお任せにすることが多い(なぜかその方が良く釣れる)。基本的に足元から水深があって磯際を釣ることになるが、ポイントによっては少し投げると砂地になっている所もあるので、1本は沖に投入してカレイを狙う。少しでも波が高くなると渡船が出なくなるので、前日に出船有無を必ず確認すること。エサはマムシ。
和歌山県串本町串本大島湾内
対象魚:カワハギ
シーズン:12月~5月
関西圏で投げカワハギの聖地とも言える場所で、35cmを超える特大カワハギを高確率で手中にすることができる。オオバナ、ガリガリ、ヒラバエ、ナギ崎、アミカケなど、投げ釣りができるポイントはたくさんある。どのポイントも少し投げると砂地になっているので、根掛かりの心配はない。但し、マグロの養殖イケスが射程圏に設置されている磯もあるので、ロープなどに引っ掛からないように注意が必要。エサはマムシと青イソメ。