『ジグヘッド単体リグ(ジグ単)』のキホン:シャンク長とワームサイズ

『ジグヘッド単体リグ(ジグ単)』のキホン:シャンク長とワームサイズ

ジグ単の釣りでは、その大きさがポイントとなる。そしてそれを決めるのは「シャンク」と呼ばれる、ハリのまっすぐな部分の長さだ。シャンク長とワームサイズを考察したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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シャンク長とは

まず、シャンクとは何か。これは、ジグヘッドのハリの根元から、ハリ先へ折り返していくところまでの部位のことだ。その長さのことをシャンク長という。主には「#~~」と~~部分は数字で表されることが多い。ライトゲームでは最小#12~最大#6程度が目安だろうか。

『ジグヘッド単体リグ(ジグ単)』のキホン:シャンク長とワームサイズワームとシャンク長の関係は深い(提供:TSURINEWSライター井上海生)

シャンク長によって、ワームのどこからハリ先が出るかが変わる。極端な例を出せば、ロングシャンクのハリに、1.5inchのワームは適さない。ハリ先がワームのかなり後方から出てバランスが悪い。アジ・メバルのスタンダードサイズ1.5inch級ワームなら、ショートシャンクかノーマルシャンクのジグヘッドとの組み合わせが一般的だろう。

シャンク長別セッティング

では次に、ジグヘッドのシャンク長から、ワームとの基本的な設定を考えてみよう。

ちなみに、先述の「#~~」というハリの大きさをあらわす表記は各メーカーでばらつきがあり、統一基準があるようではないので、ここでは簡単に小型~大型ハリと区別し解説する。

ショートシャンク

小さめのジグヘッド。「極小」「豆アジ用」「小メバル用」とまでは銘打たれていない、多少小ぶりなジグヘッド、すなわちショートシャンクのジグヘッドは、基本的に1.5inch級ワームと合わせて使う。

シチュエーションで言うと、海に着いて、最初に投入するのにも適する。魚の活性が読めないときには、とりあえずショートシャンクのハリを使っておけば、アタリが出やすい。アタリが大きいときにはノーマルシャンクのハリにチェンジし、アタリが小さいときにはそのままショートシャンクのハリで続投する。

ノーマルシャンク

ノーマルシャンクのジグヘッド、ごく普通のサイズのジグヘッド。釣具店での見分け方としては(お店のスタッフさんに聞くのが正確だが)1.5inch級のワームと合わせて、普通にセッティングできそうだな、という大きさなら、このノーマルシャンクの範囲に入る。

ノーマルシャンクのジグヘッドがこなせるワームの大きさは、1.5~2.5inch程度までと幅広い。アジング用の軟らかいワームなら、3inch程度でも問題ないだろう。

『ジグヘッド単体リグ(ジグ単)』のキホン:シャンク長とワームサイズショートシャンク(上)ノーマルシャンク(下)(提供:TSURINEWSライター井上海生)

今、基本的にエントリーしやすい漁港周りや波止のライトゲームでは、ショートシャンクのジグヘッドが主流だろう。無難だからだ。しかし、特定のポイントでヒットするジグヘッドウェイトが分かっているなら、同重量のノーマルシャンクのジグヘッドも必ず持っていった方がいい。

アジもメバルも活性が高いときには、ワームにバイトしてはすぐに吐き出すので、ショートシャンクではハリがかりしないか、ハリがかりが浅くなり乗せバラシすることが多い。ノーマルシャンクならばそういった「高活性ショートバイト」にも対応できる。

ロングシャンク

大きめのジグヘッド。参考までに2inch級と合わせてもややワームの尾の側にハリ先が食い込むようなサイズ感のロングシャンクとなると、2.5~3inch級のワームが適する。

『ジグヘッド単体リグ(ジグ単)』のキホン:シャンク長とワームサイズ釣りもの次第でロングシャンクも準備(提供:TSURINEWSライター井上海生)

筆者はライトブリーム(フィネス・チニング)用に一般的なロングシャンクと、このサイズ感の比較的バルキーなワームを使いこなすために、より大ぶりで線径も太いバス用のジグヘッドも使用している。ロングシャンクのヘッドは、アジなら40cm級、メバルなら30cm級連発というポイントでは、出番が多いかもしれない。釣りもの次第、というところだ。

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