冬の釣りで何が辛いといって「寒さ」に他ない。上半身は着込みようがあるが、下半身が難しい。そこで今回は下半身の防寒について、約5年考え続けた筆者の私見を述べたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
「下半身の防寒」は大事
夜のソルトルアーを始めて約5年になる。それまでは日中や夕マヅメの釣りで、またあまり冬に釣ることをしていなかったので、そこまでズボン下を考えることはなかった。
しかしメバリングや厳冬期のアジングで真冬もフル稼働するようになってから、この問題が深刻化した。とにかく寒い。そのへんのタイツを買ってジーパンの下に穿いた程度ではまったく追いつかない。気温2℃、風があれば体感は零度を下回る寒さで、しかもジッとしていることが多い、そんなにアクティブではないメバリングやアジングは、痛烈に寒い。
ウィンドブレーカーで解決したかのように思うシーズンもあった。タイツ、ジーパン、薄手のウィンドブレーカーの三枚履き。だが、これはどうにも動きづらい。上の五枚重ねと合わせて、下も三枚重ねだと、軽さが魅力のライトゲームで着膨れしすぎるような気もする。
より温かいタイツを求めて
やはり下は二枚履きがいい。そう思ってからは、毎シーズン、タイツを探し回った。本当に十枚程度は試したと思う。しかしどれも、「もうひとつ……」というところで物足りない。そんな中、まったく唐突に、脳裏にある疑問が頭をよぎった。
「そういえば、釣具屋でタイツを見たことってあったっけ?」
そうだ。灯台下暗し。もしお店になくても、懇意のスタッフに相談してみればよいのだ。
釣具店で理想のタイツをゲット
思った通りだった。これまで見ていなかったが、私が通う釣具店には実は奥に「防寒コーナー」があり、やはりそこにちゃんとタイツもあったのだ。「座ったままでも温かい」という一万円のものを、経験上、「この手のモノの品質は値段に比例する」と考え、思い切って買った。
これが大正解だった。14ozのジーンズの下に穿いて、ほとんど寒さを感じない。しかも釣りだけでなく、当たり前だが日常生活にも使える。こういうものはよく思えばいくら払っても早めに手に入れるべきだった。
迷走するよりは高値でも一発回答、コレだ。今後、何かを買うときの基本理念にしてもいいとさえ思った。あまり意味のなかったタイツ10枚分、約2万円は勉強代だ。
釣行グッズは釣具店で買うべき?
冬のズボン下に関しては、私は結構アウトドアショップでもいろいろと見た。実際7千円のものも一枚買ったが、やはり今回手に入れた、釣具店の1万円の品がダントツでいい。釣りもアウトドアといえばそうだが、本当に「釣り人」というユーザーに向けて作られた、いわば今回の高級タイツのような「専用品」の方が、釣りという用途に適していると思う。
……と、こういうことがあって、私は身の回りの釣具関連品を見直している。たとえばカバン。気に入って使っているのだが、ときどきプラグのハリをモロに引っ掛けてしまう。これも釣具店でハリを弾いてくれるような素材のものを買い直した方がいいかもしれない。
グローブに関しても、思えばそうだった。まあ最初はみんなそうだと思うが、私も百均で買った適当なものを使っていて、やはりハリを掛けてしまったりして、面倒な目にあった。ヘッドライトも安いものを買って、今まで何個潰してきたかわからない。無駄だった。
みなさんも、どうでしょうか? まあボチボチ使ってはいるけれど、「実はこれ、ちょっと微妙なんだよな」と思うものがあれば、あまりウロウロせずに、一発回答を求めて釣具店を覗いてみては? 大型のお店なら大体釣りに関するものは一式良いものが揃っている。長年の悩みが、そこで簡単に解決するかもしれない。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>