大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】

大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】

2月6日、メヌケ狙いの深場釣りに出かけてきました。本命は不発に終わったものの、なんと31kgのアブラボウズをキャッチ。詳しい釣り方を含めた釣行をレポートします。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)

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尾崎大祐

埼玉県在住。二児のパパで趣味はサラリーマン。釣りをはじめとした食材採取に全精力を注いでいます。

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鈴栄丸で片貝海溝へ

外房の深場ポイントといえば片貝海溝、と言われるぐらい有名なポイント。水深350~500mのこのポイント、海図を広げて眺めてみると底は起伏に富んでいて、素人目にもメヌケの気配がプンプン感じられます。

しかしながら、ここを主戦場としている深場船は6か所経験しましたが、どの船も行程2時間以上とポイントがとても遠い所が難点。また、陸岸から25マイル沖に位置しているだけあって気象の影響も受けやすく、黒潮による速潮の影響も受けてしまいがち。しかし、これらの条件をクリアしてポイントにたどり着き、仕掛けが海底をとらえることができれば、きっと大きな釣果が期待できることでしょう。

深場釣りのタックル

サオはオモリ負荷300~500号の深場専用のもの。底がしっかりとれるよう硬めのものがよく、キンメ用の軟らかめは(できなくはないが)お勧めはできません。因みに使用するオモリは500号。

リールはミヤマエコマンド9番、15番やダイワマリンパワーにPE12号が基本。コマンド4~6番クラスにPE8号なら、ハリ数5~6本で可能とのことです。

仕掛けはヘビータックルでも10本バリ以下限定で、ハリはムツ20~25号、ハリス14~20号、幹25~30号が目安。大型のアブラボウズも高確率で掛かるので、掛かった際確実に浮上させたいなら目安の中でも大きめ(特にハリス)に振っておいた方がいいでしょう。

大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】大型電動リールがズラリ(提供:WEBライター・尾崎大祐)

深場釣りの仕掛け

そして仕掛けについて最も重要な点は、掛け枠への巻き方。鈴栄丸では全員右舷に並び、前進しながら大トモから投入していくので、投入の際は左手に掛け枠、右手にオモリを持った状態になること。要するに、左手で掛け枠を持った時にハリ先がこちらを向いているように巻いておく、といった具合です。

大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】掛け枠を持った際、ハリ先がこちらを向くように(提供:WEBライター・尾崎大祐)

下の写真は伊豆のキンメ釣りで使用した時の仕掛け。今はあまり深場をやっていないようですが、同じく片貝の勇幸丸でも鈴栄丸とは逆の巻き方(右手で掛け枠、左手でオモリ)でした。ご参考まで。

大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】伊豆のキンメ釣りで使用した時の仕掛け(提供:WEBライター・尾崎大祐)

エサについては船宿での支給はなく、全て持ち込みとなります。基本は15×1cm程度のイカの短冊ですが、サバの短冊や鮭皮、カツオなど、ハリはたくさんついているので色々持ち込んでみるといいです。また、タコベイトはメヌケやアブラボウズに有効。ただし、本命より先にサメなどが食ってしまうことも多いので、状況見ながら判断してみましょう。

深場釣行グッズ

大型電動リールがずらりと並ぶ深場船、電源が不安定になるケースが多々ありますが、今回船の電源使用し問題はありませんでした。しかし、万が一に備えて持っていれば持ち込むことをおすすめします。500m手巻きとか、考えただけでも恐ろしいですし。

そしてクーラーボックス。最低でも40Lといったところでしょうか。しかし、近々の釣果で大型アブラボウズが釣れている場合はこの限りではないかもしれません。

大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】クーラーボックスコレクション(提供:WEBライター・尾崎大祐)

メヌケだけなら黄色の43Lでいいのですが、近々の釣果情報でアブラボウズが釣れているようであれば一番大きい80Lも検討すべき?

大原沖深場の釣り方

まず投入についてですが、先にも書かせていただいた通り、鈴栄丸では全員右舷に釣り座を構えることになります。ポイントに着くと船はゆっくり前進し、船長の合図にて大トモから順番に投入。全6回の投入で、投入時に準備が間に合わなかったり、失敗してしまったらその流しは1回お休みとなってしまうので注意。念には念を入れ、仕掛けは投入回数分の6組を持ち込んだ方がいいでしょう。

ちなみに鈴栄丸では1投目は掛け枠投入で、2回目以降は掛け枠投入でも、持参した磁石板に針を並べ、オモリを投げ入れる方式でもどちらでもOKとのことです。というワケで、ハリ数に見合った長さの磁石板は持ち込んだ方がいいです。

大原沖で深場釣り満喫 31kgのアブラボウズ浮上【大原・鈴栄丸】10本針なら1m程度の磁石板が必要(提供:WEBライター・尾崎大祐)

オモリが着底したらイトふけを取り、「オモリが底をたたく」状態をキープ。時折船の移動にあわせて10~30m巻き、底を取り直していきつつアタリを待つようにします。あまりチマチマ底を取っていると、イトふけばかり出てしまい、新しいポイントに仕掛けがなかなか入って行かないので時折このような大胆なイトの出し入れも必要です。

アタリはなかか言葉では表現しづらいのですが、メヌケの場合は「クンクン」と、硬いサオでも意外と明確にアタリが出ます。イトを送ってもOKか、根掛りするポイントかは事前に船長がアナウンスしてくれると思うので、それに従うようにしましょう。

ちなみに鈴栄丸では巻き上げは自由。型を見たければ直ぐに巻き上げてもいいですし、メヌケ釣りの醍醐味・提灯行列を夢見てギリギリまで待つのももちろんいいです。

また、大型のアブラボウズも掛かる可能性大。30kgを超えるようなアブラボウズが食ってくると、サオ先が水面に突き刺さるような重量感のあるアタリが出るので、すぐに巻き上げるようにします。10kgくらいの小型なら待ってもいいかもしれませんが、大型アブラボウズ多点掛けなんてやってしまったら…ハイパワーの大型電動リールでも止まってしまうことがあるので、その際の判断はお早めに。

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