クロダイ(チヌ)、キビレの魚影が濃い大阪南港では真冬でも彼らが登場する。狙って釣ることは難しいが、ライトゲームのゲストとしてよく襲来するので準備をしておこう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
ラインセッティング別の攻略法
以下、ラインのセッティング別の真冬のチヌ・キビレの攻略法である。
PEラインでのやり取り
PEラインの場合、0.25~0.3号を使用していれば確実に獲れる。ドラグを緩めに入れ直して、魚をじっくりと泳がせよう。白身の魚はそのうちにバテて上がってくる。水面に浮くと暴れることがあるが、それ以上水中に突っ込む力を失くすと、ただ浮いたままの状態となる。
そこまで弱らせてはじめて、ドラグを少しだけ締めて、ランディング可能な足元まで寄せてくる。そして、タモ入れ直前は必ずドラグを再び緩くする。サオ先とラインとの角度が90度に近いところが、一番ドラグが効かない。何かの拍子に外れるので、緩くして入れる。
エステルラインでのやり取り
エステルラインの場合、0.3号あれば間違いなく獲れる。0.2~0.25号は、0.25号ならほとんど確実だが、0.2号はかなり大事にいかなければいけない。0.2号はほとんどアジング(または管釣り)専用なので、張力限界は1lb程度で、非常にもろい。ドラグの調整が少しでも強く入っていると、ラインブレイクする。
取り込みには5分かけるイメージでいこう。泳ぐうちは泳がせておけばいい。ドラグを緩め緩めに設定しておけば、まずブレイクすることはない。バテて浮かんできたら、ドラグを少しだけ強く入れ直そう。ロッドの力というよりは「腕とロッドの力」でじわーっと慎重に招くように寄せる。
取り込みに関しては、PEライン使用時と同じだ。最後の最後は緩く。これで大丈夫だ。
応用&注意点
最後にいくつか補足をしておこう。
余裕があれば「追いアワセ」を
しっかりとハリ掛かりしている自信がなければ、魚をロッドの制御内においてから、一度サオ先を軽く煽って(もちろんドラグを滑らせながら)「追いアワセ」を入れよう。これで外れない。
タモだけは必携
ライトブリームゲームでは、タモだけは必携である。これがなければ取り込みができない。
と言いながら、実は私は先日、不意に襲来した47cmのチヌを、タモを忘れていてプライヤーでランディングした。チヌは口が小さいので、フィッシュグリップでは掴めないのだ。
低い位置が近くにあるなら、そこに魚を連れていって取り込むのも手だ。
襲来は夕マヅメから夜に多い
チヌは夕マヅメ~夜に活性が上がる。この時間帯はヒットする可能性が高いので心の準備を。
また、3時以降とか、本当にそういうド深夜も突如掛かることがある。私も実は最初の年無し(50cm超え)は深夜に獲った。いやはや、チヌはいつ眠るのだろうか。日中も食うし……。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
大阪南港