釣行前ルーティーン:メバリング編 「海水温」のチェックも忘れずに

釣行前ルーティーン:メバリング編 「海水温」のチェックも忘れずに

メバリングでボウズを食らうのは、事前の読みの甘さが原因かもしれない。今回は、メバリング釣行前のルーティーンとして、筆者が実践していることを紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ソルトルアー ショア

天候確認は必須

メバリングは忍耐の釣りである。メバルは冬の釣り物だ。11月、12月上旬くらいまでは、地域にもよるがまあわりあいラクに釣れる。しかし、これが厳冬期となってくると、つらいものがある。特に警戒したいのは、雨・風だ。雨が降っている日は基本的に釣行しない方がいい。

雨天で高活性となることも

ただ、実は雨がきっかけでメバルやアジといった魚の活性は上がることがある。おそらく海中が微妙に雨で刺激されてプランクトンが増殖するのだろう(という推測です)。釣れ出してきたら、まあ邪魔にならない程度の雨が降り出した……それくらいなら、続けてもいい。

釣行前ルーティーン:メバリング編 「海水温」のチェックも忘れずに雨の中釣り上げたメバル(提供:WEBライター・井上海生)

しかし、もちろん言うまでもないが、雨天時の消波ブロック帯は避けよう。危険すぎる。

風速チェック

そして風だ。ライトラインを使う釣りの宿命で、風が4m以上あると、なかなかメバリングはしんどい。ミスも連発しがちになる。やめた方がいい。実は先日、私は風速6mの中、微妙に風を消しながら多少フォローで受けられるという状況でアジングに出かけたが、低水温でまったく反応なかった。仕方なく場所を移ってメバリングをしようとしたが、やはりすごい爆風で、現場に立った瞬間「無理だな」と思って、ガイドにラインを通さずに潔く撤退した。

風は3mくらいまでがどの方向からでも受けてしのげるギリギリのラインとなる。

釣行前ルーティーン:メバリング編 「海水温」のチェックも忘れずに風速確認はマスト。風向きも見ておこう(提供:WEBライター・井上海生)

潮回りと海水温も要確認

当日の潮回りのチェックもマスト。やはり大潮、中潮周りが釣れやすい。だが潮がかっ飛んでいるようなエリアでは小潮くらいが程よいか?どうしても長潮、若潮は釣れ渋る印象。

そして潮の上げ下げも確認だ。アジほど露骨ではないが、メバルもやはり上げの方が食いが立つ。下げきると、群れが抜けるというより、おそらくストラクチャーの中に入ってしまうのだろう、ほとんど食わなくなる。上げ潮絡みで打つのが一番だ。夕方~夜にかけて上げる潮が望ましい。

メバルの適水温は14度くらいだと言われる。この温度を大きく下回ると、食いが渋る。とはいえ、筆者の印象としては、10度くらいまでは食う。9度になると釣れにくいかなと思う。2月、3月あたりは、やはり相当厳しい。温排水エリアが近くにあればいいが。

リーダーは結束しておく

釣行前ルーティーンとして、リーダーの結束は釣り場につく前にしてしまった方がいい。

特にFGノットを使うアングラーは先に結束を済ませておこう。PE0.2~0.3号のFGノットを、夜、しかも風が多少ある状況でやるのは、相当難しい。私も最近はメバリングはFGノットを使うことにしているので、自宅でしっかりと時間をかけて入念に編み込んで行く。

3.5ノットでもいいのだが、メバルは基本的に表層の魚である。ロストしないので、あえて簡易な結束でやることもない。リーダーは80cmくらいと長めにとってFGノットで強力に結束し、ボロボロになってきたらスナップ付近を切って短くして使い直すといいだろう。

釣り場の前情報もネットなどでちょっと見ておきたい。「まあ釣れるだろう」と思っていると結構きつい目にあうことがある。急にガツンと気温が5度程度下がった日はまったく反応しないことも……。ちなみにカサゴも同様である。入る場所の情報は頭に入れておこう。

次のページでは最後の仕上げを紹介