名手・山本太郎氏が実釣を通して解説していく『チヌ釣り伝道師!山本太郎の好釣果へのターニングポイント』。今回は、2020年の総括と年始の狙いめや攻め方を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 山本太郎)
エサで型を釣り分ける
ここからは私なりの年末年始の狙いめや攻め方を展望するので、ぜひご参考にしてほしい。鳥羽方面の浦村湾や的矢湾は目下好調といえる。生きエビとサナギが当たりエサだが、生きエビ、オキアミで中・小型の数狙い、そして夕マヅメはサナギで良型狙いにスイッチしたい。
そのためには複線のサナギのステージをしっかり作るため、激荒を数狙いのときから効かせていきたい。そしてエビエサでは誘い、サナギエサではインターバルを長く取り、良型チヌにしっかり見せること。
カキチヌで大型に期待
なお、冬の風物詩でもあるカキチヌは中・大型がそろい、年末年始の鳥羽方面の大きな魅力のひとつだ。だが、今季は高水温が影響しているのか(!?)現段階でのカキの出来は身入りも悪く、年末年始は望み薄と聞く。今後の巻き返しに期待したい。
一方、三重県南部の釣り場ではアタリは少ないながらも、くればイッパツ大チヌ!が最大の魅力だ。いまだに水温は高めなので、深場には落ちずに湾内で越冬する大型が期待できる可能性も十分にあるかも。
夕マヅメに向けステージ万端に
ここ数年、マルキユーから発売されている活さなぎミンチ激荒の効果(?)か、厳寒期でもサナギへの反応がすこぶる良く、このサナギで大型チヌが多く仕留められている。
エサ取りの活性にもよるのだが、オキアミ+サナギの抱き合わせや、サナギの房掛けで、根掛かりが少ないポイントなら「プラスαのタナ調整」で5分以上の長いインターバルを取ること。冬季の時合いは、まず午後3時以降の夕マヅメが多いので、それまでにステージは確実に作っておきたい。
午後からボラがダンゴに猛アタックしてくるようなら、チヌのチャンスは一気に広がる。私は南伊勢町の神前浦や尾鷲湾賀田湾辺りに目をつけている。皆さんもコロナウイルスには最大限に気をつけて、年末年始、チヌ釣りを楽しもう!
<週刊つりニュース中部版 山本太郎/TSURINEWS編>