琵琶湖で特定外来生物「アメリカナマズ」増加中 実は食べると美味?

琵琶湖で特定外来生物「アメリカナマズ」増加中 実は食べると美味?

多くの固有種を誇りながらも、外来種問題にも悩まされている日本最大の湖・琵琶湖。そこにまた厄介な外来魚「アメリカナマズ」が入り込みつつあるようです。

(アイキャッチ画像提供:野食ハンマープライス)

TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

琵琶湖でアメリカナマズが増殖

日本最大の湖にして、日本で最も多種多様な固有種を育む唯一無二の湖・琵琶湖。そこから流れ出る瀬田川でいま、とある外来魚が問題になっています。

滋賀県大津市にある瀬田川洗堰の上流では、ここ数年「アメリカナマズ」ことチャネルキャットフィッシュの捕獲数が急増しています。瀬田川の洗堰上流では2014年にアメリカナマズが初確認されたのですが、そこから7年足らずで捕獲数は280匹を超え、瀬田川全体の捕獲数は計769匹に上るといいます。

琵琶湖で特定外来生物「アメリカナマズ」増加中 実は食べると美味?アメリカナマズ(提供:茸本朗)

瀬田川洗堰から上流には琵琶湖までの物理的障壁がないため、この洗堰はアメリカナマズにとって最後の関門と言える存在。雑食性で貪欲なアメリカナマズが琵琶湖に入り込んでしまえば漁業に大きな影響が出ることは必至で、滋賀県は「洗堰上流での根絶」に向けて駆除を強化しています。(『「外来ナマズ」琵琶湖で拡大? 新たな脅威の外来魚に、滋賀県が駆除強化』京都新聞 2020.12.15)

アメリカナマズとは

アメリカナマズは、最大で体長1mにも及ぶ大型のナマズ。琵琶湖に棲息するビワコオオナマズには及びませんが、その他の国産ナマズよりは遥かに大きくなります。

名前の通り北米原産の魚で、日本には1970年代に食用のために移入されました。霞ヶ浦周辺を中心に全国各地で養殖が行われましたが、養殖施設から逃げ出す、もしくは故意に逃されるなどして自然環境下に定着してしまったと言われています。

特に生息数の多い利根川水系の河川や霞ヶ浦では、特産品のワカサギを食い荒らすなど大きな漁業被害を出しており、大きな問題となっています。

食べると美味しい魚

そんな厄介なアメリカナマズですが、もともと食用に移入されたこともあり、はっきり言って食味はかなり良い魚です。身はナマズらしく蛋白で、強い弾力がある上質な白身です。

琵琶湖で特定外来生物「アメリカナマズ」増加中 実は食べると美味?フライ材料としては定番(提供:茸本朗)

ゼラチン質と水分が多く、火を通すとフワフワした質感になり、蒲焼きにするとウナギにも負けない味になります。アメリカでは「フィレオフィッシュバーガー」の材料にもされており、味の良さは折り紙付きなのです。

最近では大手スーパーでも外国産ナマズの切り身が販売されており、アメリカナマズの味は日本人の口にも合うはずです。どうせ駆除するのなら、どんどん食材として利用するのが良いのではないかと思います。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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