ターゲットが少なくなるものの冬でも楽しめる海釣り。今回は、ミャク釣りとカゴ釣りで冬でも楽しめる、阪神~神明方面の沖堤防と釣り公園を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
阪神~神明間のオススメ釣り場
繰り返しになるが、海底付近に魚が留まりそうな釣り場は、海底の起伏に富んだ場所や、波止の周りの基礎石やブロックに大きなすき間があるような場所で、かつ水深のある場所になる。もちろん、カゴ釣りが以前から行われている釣り場も見逃せない。
具体的には、沖堤防では神戸港西エリア(和田防波堤、沖新波止、ポートアイランド赤灯波止)や須磨・垂水エリア(須磨一文字、垂水一文字)の各波止、釣り公園では平磯海釣り公園と、少しエリアは違うがとっとパーク小島をお勧めしたい。釣り公園では園内スタッフから、沖堤防では船長や協力関係にある釣具、エサ店からどの場所を狙えばよいかアドバイスを受けることができる。
いずれにせよ、周りの釣り客の迷惑にならないよう、各釣り場の公式SNSなどである程度の事前情報は釣り人自身で収集して釣行に臨みたい。
注意事項
月並みになるが、冬の釣行なので、防寒対策が絶対条件。すると着膨れして動きづらくなるので、荷物はできるだけまとめて、足元にも注意しながら、時間的にゆとりをもって行動したい。渡船や釣り公園の営業日・営業時間も冬季は変更されるので、事前に確認しておこう。
さらに、インフルエンザや風邪などが流行りやすい時期であり、加えて新型コロナウイルスへの警戒も怠れないので、日常の体調管理だけでなく、周りに他の釣り人がいる際はマスクが欠かせない。
あと、是非持参してほしいのが水分とビニールバケツ。冬場は普段の感覚では身体があまり水分を欲しがらないが、長時間の釣りとなると水分を口にしたくなる瞬間がどこかのタイミングで訪れる。冬の脱水症状を侮るなかれ。
最後に、冬場は外気温よりも水温のほうが高い。虫エサの保全や冷凍オキアミ・アミエビの解凍には、海水が役に立つ。また、カゴ釣りではゴミも増えるので、ゴミ袋を持参して持ち帰ることも必要だ。
筆者の釣況と今後の展望
今年(2020年)の11月から12月の初めの間、和田防波堤(灯台周りと内向き)、ポートアイランド赤灯波止(灯台周りと西向き)、垂水一文字(内向き)に釣行し、ミャク釣りとカゴ釣りでベラ、カンダイ(コブダイ)幼魚、ガシラ、カスゴの釣果があった。
外気温の低下と水温の低下との間にはタイムラグがあるので、過去の実績からも年明け1月下旬ぐらいまでは、ウマヅラハギ、波止グレ、マダイといった秋の釣魚の残り物も期待できると思う。気温が大きく下がったり波が高くなったりすると、魚の活性も落ちるので、気温が安定し波も穏やかな日を選んで釣行してほしい。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>