年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックを

年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックを

手軽な釣りだけにシーズン中は釣行回数も増えるのがアジングやメバリングなどのライトゲームだ。今回はそんなゲーム用のアイテムのメンテナンス法を紹介。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・辻原伸弥)

辻原伸弥

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ソルトルアー ショア

目次

ライトゲームタックルのメンテ

本来なら、家族や友達と賑やかに過ごす年末年始。今年は、新型コロナウィルス感染再拡大に伴い、外出自粛も否めない。今までとは少し違った年末年始となりそうだ。来るべく新年に、明るい未来を願い、初釣りまでに1年間お世話になったタックルたちに感謝を込め、メンテナンスしてみるのはいかがだろうか?

今回は、筆者がメインとするメバリング&アジングのSW(ソルトウォーター)ライトゲームタックルをおウチで手軽にメンテする方法を紹介してみたい。メンテナンスと聞くと、少し難しいイメージが先立つかもしれないが、手入れすることでトラブルを未然に防ぐことつながり、2021年の釣りが快適に過ごせることは間違いないはず!

年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックを来る良型メバルヒットのために(提供:WEBライター・辻原伸弥)

ロッド

ロッド類の清掃やメンテナンスで用意するのは、不要になった歯ブラシと爪楊枝、中性洗剤。

汚れを洗浄する

ガイドのリング周辺やガイドの裏側、ガイドのフット(足)部分の汚れを、ぬるま湯でこまめに洗い流していく。釣行後、毎回必ず水洗いを欠かさないが、細かな部分に案外泥などが付着していることも珍しくない。

まずは水で濡らし、歯ブラシで軽くかき出すように溜まった汚れを取り除きたい。ガイドの裏側など細かな所は、爪楊枝を使って汚れをかき出していく。

年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックをガイド周りの汚れを落とそう(提供:WEBライター・辻原伸弥)

ガイドリングの傷をチェック

この時、注意してほしいのが、各ガイドリングが損傷していないか確認すること。ガイドリングは、丈夫なSiCなど硬度が高い素材を使用しているが、リング部に亀裂や表面の一部が欠けることがある。一見、見落としてしまいそうな傷でもキャスト時や魚とのファィト時に、突然ラインブレイクすることも。メインロッドなら、その日はもう釣りにならない。

「たかがリング、されどリング」である。ガイドリングの大切さを体感することが一番である。他にもガイドスレッドのほつれやリールシート部分など、普段見落としがちな部分も破損がないか、定期的に確認しておくのも、ロッドの大切なメンテナンスだと考えている。

年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックをリールシート付近も汚れが溜まる場所(提供:WEBライター・辻原伸弥)

リール

一昔前なら、リールのメンテと言うと、メカニカルな少々気難しい雰囲気が漂っていたイメージかもしれない。メカ好きの器用なアングラーなら、分解してメンテとなりそうだが、現在のリールは、基本的にメンテナンスフリー仕様となっている。

年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックを本体まで分解してのメンテは不要(提供:WEBライター・辻原伸弥)

分解はNG

防水などの理由から、分解することはオススメできない。基本的なメンテナンスとしては、スプールを外し、シャフト周辺の汚れをふき取ること、ラインローラー部などに注油するくらいでOKだ。

しかし、ここで注意していただきたいのが、注油するオイルの種類。オイルとグリスで、使用する箇所が決まっている。また、これら各オイルは単に注油すれば良い訳ではない。注油する際は、足りない程度の少量でOK。

年に1度の釣り具大掃除:波止ライトゲーム 傷の有無も同時チェックをシャフト部分への注油などでOK(提供:WEBライター・辻原伸弥)

オーバーホールもアリ

オイルの差し過ぎは、逆にトラブルの原因ともなるので要注意だ。そこで、オススメするのが年に1度、シーズンオフ時期にメーカーに出してのオーバーホールである。修理金額は、使用頻度や使用条件でもかわってくるが、各部への注油や、ベアリングなどの摩耗部品の定期的なチェックは、快適な使用感を維持し、リールの寿命を伸ばしてくれる。メンテついでに、同時にラインの巻きかえもオススメする。

ジグヘッド

メバリングやアジングといえば、出番が多いのがジグヘッド。一度使用したジグヘッドを、再びジグヘッドの収納ケースに戻している…なんて方は居ないはず?一度使用したジグヘッドは錆を呼ぶので、使用後のジグヘッドは別にしている。
釣行回数が多いと、結構な量になってしまうのだが…(笑)。

ハリ先のチェック

そんな使用後のジグヘッドの錆はもちろんだが、ハリ先が甘くなっていることがある。根掛かりや魚を掛けた際に摩耗していくからだ。当然、掛かりが鈍くなり、せっかくのヒットチャンスを逃す恐れもある。

断捨離も必要

そこで、現役続行か、処分かをチェックするのだが、簡単なチェック方法を紹介しよう。ハリ先を垂直に爪に立て、引っ掛かって動かなければOK。滑るようなら処分する。ハリを研ぎ直す方法もあるが、現在のハリの多くは化学研磨やフッ素加工が施され再研磨はオススメできない。もったいないが、釣果のためにも年に1度の断舎利はいかがだろうか?

次のページでプラグ類のメンテ法を紹介!