年に1度の釣り具大掃除:フカセ釣り 「塩分」を徹底的に取り除こう

年に1度の釣り具大掃除:フカセ釣り 「塩分」を徹底的に取り除こう

2020年の年末から21年年始はどうも外出もままならない感じです。そこで筆者が通年釣りに行くフカセ釣りのアイテムのメンテナンス方法を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)

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兵頭良弘

大阪府交野市在住。磯、波止、船釣りなど、ほぼオールジャンルで釣りを楽しんでいる。古くから親しんできた磯のグレのほか、波止チヌフカセや船釣りにもシフトしている。

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3. その他のアイテム

その他、フカセ釣りで使用するアイテムのメンテナンスについても紹介しましょう。

ウキ

ウキはグレやチヌ釣りにおいて絶対に欠かせないアイテムの一つです。ラインと同様、一日の釣りの内で、海水に触れている時間の長いアイテムがウキです。

手入れの方法としては特出したものはなく、私の場合は持ち帰ったウキをボールなどにぬるま湯を張り、全てのウキをそのままボールに放り込んで5分ほど漬けておきます。時間が経てばタオルや軟らかい布などで吹き上げて完了です。ウキ表面より、ラインが通る穴に塩分や汚れ、ゴミが付着して糸通りが悪くなるのを防ぎます。

ハリ

筆者は通常、使用するハリはハリ専用ケースに号数分けして持ち運んでいます。もちろん防水されたケースを使用していますが、どうしても雨や波しぶきがかかると時折、濡れてしまう場合があります。

その時は家に帰ってすぐにティッユの上へ号数、種類別に広げて乾燥させ、濡れティッシュなどで軽く吹き上げてから専用ケースに戻すようにしています。こうすれば案外とサビが入ることはありません。サビが強くなるとハリそのものの強度も落ちることになりますので、年末年始のメンテとしては、サビの強く出たハリを思い切って捨ててしまう作業も必要です。

バッカン

配合材を混ぜて使用したまきエサ用バッカンは、現地で軽く水洗いして持ち帰っても、案外と内壁に配合材が残っていることが良くあります。もちろん、帰ってから再度、水洗いされる人も多いと思いますが、せっかくきれいに汚れを落としても、また、次の釣行で汚れてしまうと同じことです。

そんな場面を考えて、筆者は乾燥させた後、シリコン系のスプレーをバッカンの内側に万遍なく吹きかけておきます。見違えるように使用した配合エサがこびり付かなくなりますので、一度、試してみてはいかがでしょう。 

フィッシングウェア

フィッシングウエアやシューズ、ブーツなどは、雨、風、波しぶきなどの外的要因から自分の身を守ってくれるアイテムですが、その分、劣化頻度も早く、メンテナスが非常に重要なアイテムと言えます。特にウエアは最も汚れやすく頻繁に手入れをする必要があります。

私の場合、ウエアはぬるま湯で手洗い、手もみによる汚れ除去に加え、乾燥後は防水スプレーを吹きかけて撥水効果を高める措置を行ってから収納しておきます。磯グツや磯ブーツについても、流水で洗い流した後、防水、撥水効果の高いスプレーを使用して、少しでも劣化を防ぐように対処を施しています。

いずれにしても海釣りの天敵は「塩分」といっても過言ではありません。使ったアイテムはとにかく塩分を取り除く処理を行うことで、少しでも長く、トラブルのない道具として使っていくことができますので、ぜひ、この機会にメンテナンスに取り組んでみてはいかがでしょう。

<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>