「海釣りをしていると一度くらいは落水する」とは、釣り好きである私の上司の言葉だ。実際私もライフジャケットのおかげで命拾いしたことがある。今回は過去の落水体験を語りたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
落水後の対応
チェストライト、ケータイなど電子類はすべて無事だった。これは浸かっていた時間が短いせいもあるだろう。また、ネットの情報を見ていると、浸水直後は通電させないことが大事なようだ。
まったく別の話のようだが、私はブルートゥースのイヤホンを、何度もズボンに入れた状態のまま洗ってしまっている。それも直後に通電させず、乾燥してから起動させれば、案外そのまま使えたりするので(推奨はしないが…)、とにかく電子類はいくら気になっても浸水直後には通電させないようにしよう。陸に上がって、一度気持ちを落ち着けてから、水を切って、タオルなどで拭って、それから確認すればいいだろう。
しかし、海水の力はすごい。プライヤーやラインカッターなど金属類は浸水一発で錆びてしまった。錆びたままだと劣化して突然破損することがあるので、錆び取り剤を吹こう。
ちなみに、サオとリールもテトラの上に残すことができた。この日はストップフィッシングとしたが、車に常備していたタオルと着がえで、濡れたままにならず帰ることができた。
落ち着いて対処しよう
私の場合、落ちたときからライジャケのおかげですんなりと身体が浮いて、落ち着いて対処できた。ライジャケさえ着ておけばどうにかなるので、何より冷静になることが大事だ。
ライフジャケットには作動用の紐を引いて膨張する手動膨張式のものと、水を感知して膨張する自動膨張式のものがある。私が着用していたのは、後者だ。自分はパニックに弱いという自覚がある人は、自動膨張式をおすすめする。
落水という「もしも」のことは、本当にある。今後、引き続き自分もいっそう注意するとともに海中で孤立したときのSOSを呼べるように常から携帯の防水化をしておくなど気を付けたい。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>