高級魚が狙える『飲ませ釣り』の魅力3選 秋波止は大物パラダイス?

高級魚が狙える『飲ませ釣り』の魅力3選 秋波止は大物パラダイス?

秋の波止は小物天国…ですが、実は場所によってはブリやヒラメ、スズキなど大物と出会えるチャンスも。そんな大物狙いの釣法「飲ませ釣り」を紹介します。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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堤防釣り 海釣り

秋の波止で大型魚を狙おう

大阪湾では夏場には小さかった豆アジも徐々に大きくなり、10、11月には18cm前後まで成長する場所が多いようです。夏場ほどの釣れっぷりはありませんが、早朝の時合いにまとめて釣りができ、サビキ釣りではマアジだけではなく、イワシやマルアジ、小サバなどを釣ることができます。

マアジ狙いでは厄介なゲストとなってしまうことが多いこれらの小魚は、海の中では大型フィッシュイーター(魚食性の魚)にとって、格好のエサ(ベイト)となっています。

秋の波止周りには、これら小型の回遊魚が港湾部などに入り込んでくることも多く、小魚を追ってハマチ、メジロ、ブリなど大型の回遊魚が接岸してきたり、普段から港湾部などに潜んでいるスズキやヒラメの活性が上がる時期でもあります。秋こそ、波止で手軽に大物と対峙できるシーズンなのです。

高級魚が狙える『飲ませ釣り』の魅力3選 秋波止は大物パラダイス?ご近所の波止でこんな大物が…(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

飲ませ釣りとは

「飲ませ釣り」は、ハリに掛けた小魚を大型魚に飲み込ませて釣ることからそう呼ばれています。小魚を泳がせる釣法のため、「泳がせ釣り」とも呼ばれています。

高級魚が狙える『飲ませ釣り』の魅力3選 秋波止は大物パラダイス?秋の代表的なエサは小アジ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

飲ませ釣りはターゲットを分けて数種類のスタイルがあります。簡単に言うと「ウキ釣り」と「ブッ込み釣り」です。

釣り分け方としては、底に潜む大型魚を狙う場合にはブッ込みスタイル、上の方を狙うならウキ釣り、といったイメージです。ブッ込みの中でも特殊は「エレべーター釣法」と呼ばれる釣り方は表層から底まで幅広く探ることができる釣りとして、知られています。

飲ませ釣りの魅力3選

飲ませ釣りにはたくさんの魅力があり、ハマってしまうと「どこにいっても飲ませ釣りの仕掛けを出してしまう」ほどになります。また、ある程度タックルや仕掛けのことを理解できれば、案外簡単に釣れてしまうのが面白いところです。

1. 手軽に大物が釣れる

飲ませ釣りの最大の魅力は、手軽に出かけられるような波止で、信じられないような大物がヒットするところ。

ただし、大物だけに釣り具もパワーのあるものが必要だったり、大物とのやり取りができなければ、せっかく掛けた大物をみすみすバラしてしまうこともあるのが難点といえば難点でしょうか。

高級魚が狙える『飲ませ釣り』の魅力3選 秋波止は大物パラダイス?強烈な引きにほんろうされる(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

2. 高級魚が狙える

飲ませ釣りで釣れる大物の代表格と言えば、ブリ、メジロ、ハマチなどに代表される青物と、底に潜むヒラメやマゴチ、そしてスズキなど、また場所によってはキジハタなども釣れます。いずれも負けず劣らずの高級魚揃い。仕掛けを少し工夫すれば、アオリイカなども釣れます。

高級魚が狙える『飲ませ釣り』の魅力3選 秋波止は大物パラダイス?小アジを釣りながらキジハタ狙いの釣果(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

2020年の秋現在、大阪湾奥の大阪南港や北港などでも90cmを超すブリが回遊していて、連日のように釣れています。大阪南港や北港といえば、大阪市内に住む人ならほんの近場ですよね。そんな場所で、秋の小魚をたらふく食べて丸々と肥えたブリやメジロがヒットしているのですから、これは挑戦しない手はありません。

3. 仕掛けがシンプル

飲ませ釣りの仕掛けは非常にシンプルです。というより、あまり複雑にすると接続する部分が増えたりして、仕掛けの強度が下がってしまうおそれもあるので、シンプルイズベストなのです。たとえば、ウキ釣りなら大きめのウキに太いハリス、大きめで頑丈なハリを結んだ1本バリで十分です。スタイルとしてはフカセ釣りと同じです。

ブッ込み釣りもカレイなどを狙った投げ釣り用の仕掛けスタイルそのままで、ハリスの先に1本バリ、または孫バリ仕掛けと呼ばれる2本バリ仕掛けを接続するだけです。とにかく「魚が掛かれば釣り上げる」のを前提とした頑丈な仕掛けが主流です。

次のページで『飲ませ釣りの注意点』を紹介!