磯&波止釣りにおける熱中症対策5選 秋口も厳しい残暑に要注意

磯&波止釣りにおける熱中症対策5選 秋口も厳しい残暑に要注意

厳しい暑さは和らいでいきますが、近年は秋口でも高気温が続き、熱中症リスクも上がっています。今回は、磯や波止のフカセ釣りにおいて、私が実践している熱中症対策を紹介しましょう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)

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磯・波止での熱中症対策

2020年の夏は例年よりも梅雨明けが遅れたせいなのか、台風の発生も少ないこともあって、異常なほど気温が高く、磯や波止などで釣りをするなど、とても考えられる状況ではありません。

しかし、釣り人が避けて寄り付かなくなった時期だからこそ普段、上がれない一級磯や一級ポイントを独り占めすることができるチャンスでもあるのです。

決して暑いからといって魚が釣れないわけではなく、釣り人が暑さを避けて行かないだけなのですから、暑さ対策を万全に釣行すれば、きっと良い思いができることでしょう。

そこで夏磯、夏波止を少しでも快適に楽しむための、私なりの熱中症対策のポイントを5つ紹介しましょう。

1. 日傘・パラソルを携帯

まずはロッドケースには、必ず日傘またはパラソルを1本忍ばせておきます。これは釣り場に日傘またはパラソルを立てることで陰を作り、持参した道具やクーラーを陰の下に置くことで氷の溶ける時間を少しでも長持ちさせる効果と、あまりの暑さに耐えられなくなった時の避難場所として活用するためです。

磯&波止釣りにおける熱中症対策5選 秋口も厳しい残暑に要注意竿ケースにパラソルを忍ばせておく(提供:WEBライター・兵頭良弘)

磯場では岩と岩の隙間などに日傘などを立てかけたりできますが、波止の場合はタックルボックスについている竿立てなどを活用して立てかけると良いでしょう。

2. 凍らせたペットボトルの利用

次にクーラーボックスの中には最低でも中に水を入れて凍らせた1Lのペットボトル2本を用意して入れておきます。後述しますが、ペットボトルの中で溶けた水も利用しますので保冷剤は使いません。

クーラーのほぼ中央付近を間仕切りをして片側に飲料水、もう片側に食料品を分け入れ、それぞれに凍らせたペットボトルを1本ずつ添えておきます。そして、汗拭きタオルを水に濡らした状態でフリーザーパックなどに包み氷の下へ差し込んでおきます。

磯&波止釣りにおける熱中症対策5選 秋口も厳しい残暑に要注意クーラーボックスの収納例(提供:WEBライター・兵頭良弘)

3. 冷やしたタオルを活用

日中、あまりの暑さで熱中症にならないよう、事前に氷の下で冷やしておいたタオルを使って、先に首筋、脇の下(太い血管が通ってる辺り)にあてがって体温を下げてやり、その後、ペットボトルの中で溶けた水で再度、タオルを濡らして顔や肩口から腕、背中などを冷やして体温を下げることで、身体がシャキッとリフレッシュできます。

磯&波止釣りにおける熱中症対策5選 秋口も厳しい残暑に要注意濡れタオルを氷の下へ入れておく(提供:WEBライター・兵頭良弘)

4. 塩分を取る工夫

飲料水はスポーツドリンクを中心に小まめに取るように心掛けることが大切ですが、あまり水分ばかり取り過ぎても逆効果となり、体温調整が効かなくなるので注意しましょう。

私の場合、凍らせたグレープフルーツを水と一緒に水筒へ入れて持参したり、ゆで卵やキュウリを持参して塩を掛けて食べたりと、なるべく塩分を取りながら食も取れる方法を考え、熱中症を防ぐための事前準備に時間をかけるようにしています。

5. 通気性の良いウエア

ウエア類については書くまでもなく通気性が良く、速乾性や透湿性の高い化学繊維素材のものが多く販売されていますので、それらを好みによって選ぶと良いでしょう。      

最近では生地そのものが冷感素材でできたウエアも手頃な価格で多数発売されており、まさに釣り人のニーズに対応したさまざまなアイテムが揃っています。

番外編:『ネックゲイター』の活用

現在、コロナ禍の状況下にあってマスク着用は、どんな場所でもエチケットとして当然のマナーとなっています。磯釣りや波止釣りにおいても渡船に乗船する時、あるいは釣り場でもマスク着用は最低限のマナーです。

しかし、マスク着用によって息苦しさを覚え、強いては熱中症になってしまっては何もなりません。そこで私が使用しているのが「ネックゲイター」です。日差しの強い時には日除けとして首から鼻の頭付近まですっぽりと覆ってくれますし、もちろん生地も吸汗速乾素材なので汗も吸収してくれます。

磯&波止釣りにおける熱中症対策5選 秋口も厳しい残暑に要注意ネックゲイターを装着(提供:WEBライター・兵頭良弘)

水に濡らして首に巻いてやれば体温を下げる効果も発揮してくれますので、一度、機会があれば試していただけたらと思います。

いずれにせよ、猛暑の中の釣りは全てのジャンルにおいて過酷で大変です。体調が優れない時は絶対に無理な釣行は避けるようにしましょう。残暑厳しい日が続きますがお身体を大切に釣りを楽しんで下さい。

<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>