静岡県福田(ふくで)は大井川や天竜川からの流れが注ぐ遠州灘屈指の釣り場。その地で、ほぼ周年アカムツ狙いで出船する福徳丸。アカムツ釣りといえば、釣れればラッキーという釣りだと思っていた。寺田桂司船長(76)に出会うまでは……。
「オデコで帰さない」絶対の信念
柔和な表情とは裏腹に、言い訳は一切なし「全員オデコで帰さない」という信念は絶対で、初挑戦者ばかりだろうと、潮が流れず悪条件だろうと釣果をだす。
操舵室にはタイドグラフだけでなく月齢などが細かく分かるものを用意。
仕掛けやハリ周りの装飾などは、どんな状況でも最適な提案ができるように準備されている。
「せっかく遠くから来てくれるんだから、土産持って帰ってもらわないと」という言葉通り、北は北海道~南は九州と遠方からファンが集う。
遊漁船では、いくら船長の腕がよくても、釣り人の「絶対釣ろう」という気持ちがなければ釣果は上がらない。
「連日オデコなし」という釣果報告を耳にするたび、船長と釣り人の信頼関係には嫉妬してしまうほどだ。
アカムツを釣りたいというのであれば、〝言い訳は不要〟まずは乗船することを勧める。
<週刊つりニュース関東版 大高/TSURINEWS編>
▼この船について
福徳丸
エリア:浜松エリア
出船港:福田港