夏の日中は強い日差しに加え、熱中症のリスクも。そこでオススメしたいのが「夜釣り」だ。ターゲットやメリットを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奥野太郎)
2.河口のキス
キス(シロギス)は、言わずと知れた投げ釣りの代表的な対象魚だが、25cmを越える大型となると夜狙う方が確率が高い。大ギスはとても警戒心が強く、昼間ではあまり釣れない浅場でも、夜にエサを求めて回遊してくることもある。
河口付近でも大型が釣れることが多いので、雨で増水してる時を除いて狙い目といえる。
タックル
置きザオで狙う場合のタックルだが、投げザオ4.05~4.25mオモリ負荷25~30号。リールはドラグ付き投げ専用スピニングリールにミチイトはナイロン3号+テーパーライン(3~12号15mなど)。それにサオのオモリ負荷に合った遊動式テンビンを選ぶのだが、なるべく軽い方が着水音を小さくできる。
仕掛けは市販のものでいいが、私は「発光キスホタル」を愛用している。チモトに蓄光塗料が施されエサが光って見えるので、キスの食い気を誘う。9~10号のなるべく大きいものを選ぶといい。
エサは、手に入るのならチロリ(トウキョウスナメ)が特効エサとなることが多い。なければアオイソメと細めのマムシを使う。
ポイント
ポイントは潮通しのいいところで、完全な砂地よりシモリが点在するようなところがいい。テトラ帯の近くも狙い目で、カケアガリなど、回遊しそうな場所を探そう。
キスは吸い込むように補食するので、なるべく違和感がないようにドラグは緩く設定し、ナイロンのミチイトを使うことによってショックをやわらげることができる。アタリが出たら少しサオ先で送り込み、本アタリで軽くアワせてフッキングさせよう。
食いの悪い時はリールのベールを起こし、ミチイトを送り出せる準備をしてサオを手に取り、本アタリ待つくらい慎重にしなければならない時もある。いずれにしても早アワセは禁物だ。
しっかりフッキングさせたら、コンコンコンッ!というキスとは思えない強い引きに気負いせず、慎重に取り込もう。病み付きになるとこ間違いないはずだ。
3.夏の夜釣りの風物詩アナゴ
アナゴは投げ釣りの定番ゲストのひとつで、夏の夜釣りの風物詩ともいえる。しかし、本命として狙おうとすると案外釣れない?もので、そこが釣り人心に火をつけて夢中にさせる。釣りとしてはウナギ釣りよりハードルが低く、さばき方さえマスターすれば料理のレパートリーは増え、とてもおいしく栄養価も高い。
タックル
キスの置きザオタックルをジェットテンビンにかえても流用できるが、仕掛けだけはウナギバリを使ったものがいい。専用で手軽なハリス付きの「デカパック糸付ウナギ アナゴ」は消耗の激しいこの釣りにはピッタリだ。
エサは太めのアオイソメ1本掛けが効果的かつ経済的だが、キビナゴやサンマの切り身などもいい。
ポイント
漁港や堤防など、昼間にサビキ釣りなどまきエサを使う釣りが盛んな場所にはエサが溜まっていて、アナゴが釣れることが多い。基本的に砂地または砂泥を好むようで、投げてカケアガリやシモリまわりを狙うのもいいが、隠れ家となる捨て石やテトラ際といった足元も好ポイントである。
秋になり、堤防からタチウオを狙う釣り人が増えると、余ったエサのキビナゴを撒いて帰る人も多いので、それがまきエサ効果となって穴場となることも少なくないので、そのようなポイントは要チェックだ。
ぶっ込みの要領で仕掛けを投げこんでおくと、サオ先にクンクンッとアタリが出ることが多い。居食いしてることもあるので、いずれもサオ先で聞いてみて、重みを感じるようならアワせよう。
口にフッキングというより、飲み込んでるパターンが多いし、取り込んだあとも暴れて仕掛けをぐちゃぐちゃにするので、仕掛けは1本バリのシンプルな方がいい。体の表面はヌメリが強いので、フィッシュグリップの使用をお勧めする。