いよいよ夏本番。初心者から家族、グループで釣りを始めるには最適のシーズンだ。「どこで何を釣ろうか?」そう悩んだら管理釣り場のトラウトフィッシングをお勧めしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 服部鱒宏)
狙いめの時間帯を見極めよう
管理釣り場にいつ行くか。初めて管理釣り場に行く場合、可能であれば放流日をお勧めしたい。平谷湖の場合、放流日は土・日・祝日となっており、前日の営業終了後に放流を行うので、オープンと同時に釣り始めたい。
放流のない平日の魅力はゆったりと釣りができること。来場者も少ないので移動をしながらよく釣れる場所を見つけて、のんびりと楽しみたい。時間的には、朝マヅメといわれる朝一が釣果的には釣りやすい。
朝はのんびりしてゆっくり来たい人には、午後券もあるので安心だ。夕マヅメといわれる夕方も釣りやすくなる。平谷湖では午後4時からはエサやりタイムもあるので、あまり釣れなかった人もこの時間はよく釣れるはずだ。
放流を楽しもう
放流とは養鱒場で大切に育てられたトラウトが釣り場に放たれること。放流後のトラウトはルアーを見たことがなく、キラキラした派手な色や速く泳ぐスピードに興味を持つ。よって、オレキンなどの派手なカラーや適正スピードの速い重めのスプーン(2~3g前後)に反応が良い。
しばらくすると学習が進み、そういったものへの反応が悪くなる。地味なカラーへのカラーローテーションや、適正スピードの遅い軽めのスプーン(1.2~1.5g前後)へとウェイトローテーションしていく。また、よりゆっくり泳がせることのできるクランクベイトも効果的。クランクベイトはシルエットが大きく水を動かすアピール力もあるため、早めの投入も効果的だ。
なぜ魚はルアーで釣れるのか
初心者ルアー教室で、「どうして魚はルアーで釣れると思う?」と聞くと、ほとんどの人は「エサと勘違いして」と答える。そして「いつかは食ってくれるだろう」とひたすら投げ続け、魚は釣れずに時間だけが経過する。「釣りって面白くない。疲れた」と、釣りが嫌いになっていく。
そんな人には、魚が釣れるのは「魚がルアーに興味を持ってつかんできた」と考えてみてほしい。興味のあるものが目の前にあったら、あなただったら「えっ、これ何?」と興味で手に取ってみると思う。魚には手がないので、口で手に取る行動をしたのではないか。
それに気づくと初心者の行動が変わる。ルアーを見て、さらにその周囲の魚たちを観察して、私のルアーに、タナに、スピードに、カラーに、興味があるのかないのかを見極める。バッチリと興味が一致したら釣れるだろう。
ウィズコロナ時代と言われているが、管理釣り場としては、誰もが安全に釣りができるよう対策を万全にするとともに、新たな釣りスタイルで楽しんでいただきたい。
<週刊つりニュース中部版 服部鱒宏/TSURINEWS編>