6月6日(土)、会員制レンタルボート「ヤマハマリンクラブ・シースタイル」を利用して、約半年ぶりにプレジャーボートの釣りを楽しんできた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 佐藤理)
シースタイルでボート釣行
向かったのは神奈川県三浦市三崎にある、三崎フィッシャリーナ・ウォーフうらり。マグロをはじめ、旬の魚介類や野菜などを販売する産直センターが併設されている海の駅。ここにあるヤマハマリンクラブ・シースタイルでプレジャーボートをレンタルした。
新型コロナウイルス感染防止対策のため、室内カウンターでの受け付けはマスク着用のうえ、代表者一人で行う。同行者の乗船名簿記入、および検温は桟橋で済ませた。
7時、タックルを積み込んで桟橋を離れる。きょうのメインターゲットは、昨年からハマッているアカハタ。朝イチは、リクエストに応えカワハギも狙う二本立て。このように釣り物を変えたり、エサ釣りやルアー釣りと”なんでもあり”が、ボート釣りの魅力。
また、この日は港内にカタクチイワシの群れを確認。たまたまスキンサビキを持参していたメンバーが仕掛けを下ろすと2尾、3尾とハリ掛かり。泳がせ用のベイトを確保した。
良型カワハギ連打
カワハギのポイントは、港を出てすぐの水深15~20m。完全な砂地より、海底に平根があるようなところを狙う。ただ、場所によってキタマクラが入れアタリになるので、この厄介者を避けるように流し替えていく。
エサは手軽に入手できるマルキユー「くわせ生アサリ」を使用。
3流し目、同行者に竿を借りて投入すると、コツッと明確なアタリ。聞きアワせたが乗らないので、すぐオモリを着底させる。軽くシェイクさせたあと、ゼロテンションで待っていると再びシグナル。スーッとゆっくり大きく誘い上げると、今度はハリ掛かりして鋭角的な引きが伝わる。注目が集まるなか釣れてきたのは良型のカワハギ。
この1尾で全員のやる気モードに火が付いた。流し直すと父娘で参加の塚原一男さんが23、24cmクラスを3尾連釣。
千乃さんにも「何とか釣ってほしい」と、船べりから海面までが近いボート釣りに扱いやすい、ショートレングスの専用竿「黒船カワハギ1.55m」を手渡す。
トーントーンと一定のリズムで底を叩くようにアドバイス。すると、竿先を押さえ込むアタリ。ゆっくり上げるとカンカンッと待望の引き。最後は横走りを見せて上がってきたのは25cmのいいサイズ。
マダイ1kg超がヒット
しかも、ファーストステージは、これだけでは終わらなかった。ミヨシでテンヤに冷凍エビを付け、キャストしていたSさんに何やらヒット。ロッドの曲がり具合から大物っぽい。
引きをいなしながら浮いてきたのは、まさかの1kg超のマダイ。思わぬゲストに興奮が冷めないまま、第二ステージへとボートを走らせた。
城ヶ島沖でアカハタ狙い
アカハタの釣り場は城ヶ島沖の水深15~30m。船首側はルアー組、船尾にエサ釣りと分かれ、魚探を見ながら、根の荒い海底に起伏がある場所を流していく。風、潮流とも弱く釣りやすいが、根魚系の活性が気になる。
最初に竿を曲げたのはエサ釣り組。澄んだブルーの海中から上がってきたのは、オレンジ色が鮮やかな本命。ネットに収まったのは35cm超。
海底が緩やかになると定番ゲストのカサゴがぽつぽつヒット。秋に多かったサバフグやミズフグは、ほとんどいなかった。
このあと、流し直すたびにアカハタが食ってきて、サイズもなかなか。
やがて、潮が0.5ノットほど流れ始める。ここで操船を交代。ルアータックルを手に船首へ。オモリ10号のフリリグに「バグアンツ」3インチをセット。カラーは、ロックフィッシュインパクトを選択。
アカハタ35cmクラス浮上
20mほど前方にキャスト、着底と同時にイトフケを巻き取ったらボトムパンプ。このとき、竿を立てることで入水角度がつき、ラインの根ズレや根掛かりを回避。また、今回使用した清光商店のナス型オモリはスイベル付き。リーダーへの抵抗が少なく、ヨレを防止できる。
数回、誘ったあとにコツン。「ん? アタッた?」。スッと聞きアワせるとフッキング。なんと、ファーストキャストでいきなりのヒット。しかも、なかなかの重量感。竿を寝かせて引きを楽しみながら抜き上げたのは35cmクラスの本命。でき過ぎの1尾に満足して再び操船席へ。
潮が動きだすと、さらに活性が上がってきた。千乃さんをはじめ、船中でアカハタが連チャン。最後はアタリカラーのバグアンツを胴突き仕掛けやテンヤに付けると、これにもヒット。
大成功で12時30分に沖上がりとなった。
<週刊つりニュース関東版 佐藤理/TSURINEWS編>
ウォーフうらり