スルメイカの漁獲量が5年間で3分の1に減少 理由と今後の展望について

スルメイカの漁獲量が5年間で3分の1に減少 理由と今後の展望について

我々日本人にとって馴染み深いイカの一つである「スルメイカ」。しかしここ数年は記録的な不漁が続き、ピンチを迎えています。現状について調べてみました。

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その他 サカナ研究所

今後に期待できる要素も

しかし、暗いニュースだけではありません。こちらもスルメイカ漁が有名な石川県志賀町の富来漁港では、5月29日には「今シーズン最高」という大漁に恵まれました。(『スルメイカ漁復調の兆し 富来漁港』北國新聞 2020.6.7)これから成長する稚イカの数も多く、今後の漁にポジティブな見込みを持っている漁業者も多いそうです。

密漁対策も進んでおり、水産庁は55年ぶりに新造する取り締まり船を新潟に配備、海上保安庁も日本海で運用する大型巡視船を2隻増やすことを決定しました。(『外国漁船取り締まり船 55年ぶり新造 対中国、警告急増』日本経済新聞 2020.2.11)

日本の食卓に欠かせないスルメイカ。不漁の原因がはっきりし、様々な対策が速やかに効果をあげていくことを祈りたいと思います。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>