【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:箱根早川・新崎川・千歳川

【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:箱根早川・新崎川・千歳川

神奈川県西部から静岡県東伊豆には、数多くの独立小河川がある。その小河川にもアユは生息し、侵入者を追っている。箱根早川、新崎川、千歳川を紹介しよう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース特別版 APC・藤崎信也)

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淡水の釣り アユ釣り

神奈川県西部の小規模河川

神奈川県西部には、箱根町から小田原市内を流れる箱根早川、湯河原町の新崎川、千歳川がある。

いずれも温泉街を流下することから、御世辞にも奇麗とは言いにくい時代もあったが、近年は下水道の整備により高度成長期以前の姿にまで回復している。

箱根早川

早川は、箱根・芦ノ湖を水源として、仙石原を経由、小田原市内で相模湾に流入する流程30kmほどの小河川。

この川最大の特徴は、大水後の回復の早さだ。箱根湯本より上流部は急勾配のため、雨水は一夜にして海に押し出され、残りは自然豊かな箱根の山々が吸収してくれる。また、自然のろ過装置が正常に機能しており、一日おけば濁りが取れる。さらに、底石が大きく入り組んでいることから、アカが流れにくく、温泉街を流下した水は栄養分が多く付きが非常に早い。

トモ釣りができるエリアは、箱根湯本から河口までの区間で、川沿いに道が通っており、入川は比較的容易。山崎の吊り橋上流に魚止めエン堤があり、その下流の山崎地区まで天然遡上が望める。

湯本地区は、放流魚の歩留まりがその年の釣果を大きく左右する。解禁日に束釣りした年もあれば、釣果1尾に終わった年もある。この地区のアユは、9月に入ると次第に落ち始める。漁期は8月中旬までと考えたほうがいい。

【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:箱根早川・新崎川・千歳川湯本地区(提供:週刊つりニュース特別版 APC・藤崎信也)

山崎・入生田地区は、箱根新道から太閤橋下流までの区間。ロケーションはよく、魚影の濃い場所。太閤橋から川をのぞき込むと、いつも川一面にアユがハんでいる。開けた平瀬と絞り込まれた早瀬が交互に繰り返される流れで人気が高い。コブシ大から頭大の石が敷き詰められた平瀬から早瀬の川相で、トロやチャラ瀬もある。解禁から終盤まで数釣りが楽しめる。

【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:箱根早川・新崎川・千歳川山崎地区(提供:週刊つりニュース特別版 APC・藤崎信也)

風祭橋周辺は、急瀬、荒瀬がある瀬中心の釣り場。終盤には25cm超が釣れて良型が揃う。風祭エン堤下流と御塔坂の瀬が水量があって型はいい。

【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:箱根早川・新崎川・千歳川御塔坂(提供:週刊つりニュース特別版 APC・藤崎信也)

大窪橋上流の韓国人会館前から河口までの区間は、チャラ瀬あり、早瀬に、トロと変化に富んだ川相が続く。底石は小砂利底の場所があれば、ひと抱えもあるような大きな石がゴロゴロとある場ポイントもある。どこがいいとは断言できないが、分流の小瀬でも良型が掛かることがあり、不用意に川に足を踏み入れることは禁物。

下流域では9mの竿でも釣り可能だが、上流域では7~8mのほうが有利。また、同川ではバケバリを用いたチンチン釣りが盛んで、トモ釣りと競合することがある。アユの食性が異なるので、注意を払うこと。チンチン釣り師がいなくなったポイントに入ると、突然サラ場が出現することは珍しくない。

一方、アユとダボハゼの戦いも激しい。川のなかをよく見ると、前者の下腹を後者が頭突き、アユはダボハゼの背中をガブリと噛んで応戦する。このような場所では、ジャミの連釣があるので、そうそうに見切ること。小河川では見切りが大事だ。

▼この釣り場について
箱根早川
管轄:早川漁協

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