【中部2020】春の陸っぱりエギング攻略法 大型との出会いを楽しもう

【中部2020】春の陸っぱりエギング攻略法 大型との出会いを楽しもう

春は陸っぱりで大型のアオリイカに出会えるビッグチャンス。今回はモンスターアオリとの出会いをナビゲート。アオリイカの生態やアプローチ、マル秘テクニックもこっそり解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

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ソルトルアー エギング&イカメタル

釣り方&マル秘テク

エギングの釣り方とテクニックを紹介する。

1.キャストとレンジの考え方

キャストは振りかぶった際、ロッドにエギの重みを感じてから振り抜こう。特に朝夕のマヅメ時はチャンスタイムのため、活性の高い個体に狙いを絞る。底を取るという固定観念はいったん捨て、5秒、10秒とアクションを開始する水深を表層から順に下げていく方が効率的だ。いきなり根掛かりさせ、アオリイカに警戒心を与えることだけは注意しよう。

その後、反応がなければ底付近のアプローチが有効となり、着底は海面に吸い込まれているラインが止まる、ラインテンションが抜けるなどが合図となる。

2.シャクリ動作

誘いとなるアクションは「シャクリ」と呼ばれ、エギを左右に大きく跳ね上げることで、アオリイカの捕食意欲を刺激する。

【中部2020】春の陸っぱりエギング攻略法 大型との出会いを楽しもう大型を狙える絶好機だ(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

1回のシャクリに対し、リール1回転が基本となり、ロッドとリールハンドルを握った形で上方向にラインをパシッと弾く感覚でシャープに動かす。その際、リールのハンドルを持っていることによりリールは自然と1回転し、手首とヒジの力を抜くことでスムーズなシャクリ動作が行える。回数に制限はないが、3~4回をワンセットと考えよう。

3.フォールとアタリの取り方

エギングで最も重要なタイミングが、シャクリの後のエギを沈める「フォール」である。アオリイカがエギに抱きつく間を与える動作となり、シャクリ後はスッとロッドを斜め下方向に構え、ラインテンションは張らず緩めず程度を意識する。これをカーブフォールと呼び、多くのシーンで活用する基本となる。その際エギは海中でゆっくりと円弧を描くイメージで沈んでいく。

アタリの出方としては、ロッドの穂先がグッと持っていかれる明確なアタリから、海中に吸い込まれるラインが止まる、テンションが緩むなどがある。特に視覚が制限されるナイトゲームでは集中力が必要となり、手元に伝わる感覚が頼りとなる。変化や違和感があった際は、迷わずヒジを起点に力強くアワセを入れよう。アワセが決まった際は壮快そのものだ。

またリールのドラグは、シャクリやアワセを入れた際にチリッと滑る程度に調整しておくことで、アワセ切れや掛かりが悪い際の身切れなども防止できる。

4.海面ダートはマル秘テク

私も実践して驚いたマル秘テクを紹介しよう。これはアオリイカのヤエン釣りをする人から聞いたひと言がヒントになっている。

ヤエン釣りで「アジが着水したと同時にラインが勢いよくひったくられ、ヒットすることが多々ある」とのことだった。まさかと思い、これをエギングで再現。着水と同時に暴れるアジをイメージし、海面でエギをダートさせる。

【中部2020】春の陸っぱりエギング攻略法 大型との出会いを楽しもう着水ダートのテクニック(作図:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

すると驚いたことに、アオリイカがヒットしたのである。その後このような状況はたびたびあり、私の推測ではエギが着水した音や振動でアオリイカが興味を示し、その後のダートで反射的に捕食行動を取るといったメカニズムではないのかと思っている。アオリイカはエギを沈めて釣る。そんな固定観念を覆す発見であった。

ファイトとランディング

ヒットした際は、焦らずやり取りを楽しもう。イカ類特有のジェット噴射は横走りがなく、ロッドの弾性やリールドラグを活用して受け止める。最も注意してほしいポイントは、ヒットから取り込みまで絶対にラインのテンションを抜かないこと。エギのカンナ部分にはカエシがないため、テンションが抜けることは即バラシに直結する。

【中部2020】春の陸っぱりエギング攻略法 大型との出会いを楽しもう強烈なジェット噴射を堪能しよう(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

また取り込みの際はギャフ、ネット、どちらの場合もアオリイカの胴側(頭)からアプローチしよう。また、アオリイカは引っ張った方向に逃げるため、ロッドを寝かすと海面に浮いてきやすいことも覚えておこう。

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