ほとんどの釣りで使用し、とても重要なアイテム。それが、『ハリス』と『ショックリーダー』です。釣行中の管理方法次第で釣果に大きな差が出ることも。今回は、初心者には判断しづらい「交換する目安」を解説します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
交換する目安3選
釣りが上手い人ほどこまめにハリスやショックリーダーを点検して、少しでも傷があったり気になる部分があれば交換しています。ただ、初心者には交換の目安がわかりにくいのも事実です。そこで、今回は初心者にも分かりやすい、交換の目安3選を紹介しておきましょう。
1.傷が入って表面がザラザラ
根ズレや魚の歯によって傷が入り、表面がザラザラになったら即交換です。ハリスの表面をゆっくりと指で触って、ザラザラした感触があったり、近くで見てみると表面が毛羽立っているような場合はハリスに傷が入っています。
下の写真を見てください。実は表面がザラついているのですが、遠めで見た感じではほとんど分からないと思います。
これを拡大したのが下の写真です。ここまで拡大すると、ラインの表面がザラつき、毛羽立っているのがよく分かりますね。
ザラザラになった部分は強度がかなり低下しているので簡単に切れてしまいます。傷が入った部分をカットするか、ハリスごと交換しましょう。
2.白く濁っている
ハリスやショックリーダーの表面を見て白く濁っている箇所は、ラインが傷んでおり、白いので水中で目立ってしまいます。表面を触っても気づかないことがあるのでしっかり目で確認しましょう。
白く濁っている状態も実は光の反射角度によっては見過ごしてしまうこともありますので、じっくりといろいろな角度から見てみることも必要です。
強度が落ちているだけでなく、魚に見切られやすくなるので、気がついたら早めに交換することをおすすめします。
過去の実釣時に筆者が行った検証では、ショックリーダーの表面が白く濁った状態で釣りを続けた場合、魚のアタリが減ることが判明しました。
3.糸ヨレが発生している
ヒネリ針使用時やサルカン(ヨリモドシ)を使わない仕掛けではハリスがクルクルとねじれて「糸ヨレ」が発生することがあります。糸ヨレが発生すると、ハリスやショックリーダーがねじれたり針がクルクルと回ったりするので分かりやすいです。
ラインの性能を十分発揮できないほか、この状態で仕掛けを投入すると水中で絡んでトラブルの原因となります。ヨレが発生したら片方の手でラインを持ち、反対側の手で軽く引っ張るとかなり軽減しますが、ひどい糸ヨレの場合はハリスごと交換しましょう。
以上、3パターンのハリスやショックリーダーの交換目安を紹介しました。釣っている最中はどうしても釣りに夢中になるため、ハリスやショックリーダーの点検を忘れがちになります。しかし、その点検を怠らないことが、ハリス切れやラインブレイクを未然に防ぎ、いざというときのラインへの信頼度につながりますので、ぜひ、皆さんもこまめな点検をしてください。
<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>