3月も後半となり段々暖かくなって、サクラの花も咲きかけてきた3月18日、ブランドガニの水揚げで有名な京都・京丹後市間人(たいざ)へ、乗っ込みマダイを求めて出かけた。
完全フカセ釣りをしてみる
春の乗っ込みマダイは、産卵をするために浅場へ回遊してくるマダイで、サクラダイや花見ダイとも言われる。
この時期は大型マダイが釣れるので、今回は船からの「完全フカセ釣り」をしてみた。
この釣りは魚礁やグリ(魚の居るポイント)から潮上に船を掛けて、軽い仕掛け(基本的にオモリなし)を用いて、ミチイトのフロロカーボンラインの沈下に任せて、船上からまくオキアミと同調させてマダイを潮上へ誘いだす釣り方。
当日私の使用したタックルはサオが、『がま船真鯛スペシャルLVH―375/がまかつ』にイシダイ用リール(手巻き)、ミチイトはフロロカーボンライン6号300m、ハリスはフロロカーボンライン6、7号12mの3本バリ。
ハリは『ケン付真鯛ナノスムースコート/がまかつ』11、12号を使った。
このハリは魚の口にスムーズに刺さりやすくバレにくいので、お勧めアイテムの一品。
当日はGFG(がまかつファングループ)関西の会員で、この釣りの上級者でもある浅田さん、八田さんと私の3人で午前9時半に港を出て、10分ほどでポイントへ到着。
当日の潮回りは大潮、潮の流れは本潮でフカセ釣りにはちょうどいい流れ。
南西の風が吹き、水温は雪解け水が入っているのか11度と低い状態。
1投目はシンプルに
1投目はシンプルに仕掛けを投入。
朝の1投目は、エサ取りが居ないので本命に出あえる確率が高いのと、シンプルに流してアタリダナ(距離)や潮の流れ(上潮、中潮、底潮)を探ることが大事になる。
まきエサは生のオキアミ、さしエサは生オキアミLLをハリに抱き合わせて刺す。
このさしエサを『アミノリキッド/マルキユー』に漬け込むと、エサがほどよく締まり、エサ持ちがよくなる。
まず仕掛けを投入する前にまきエサをシャクで4、5回先行させるようにまき、追って仕掛けを投入したら、ミチイトを約20m、手で送り込む。
その後、まきエサをまきながらフリーで100mまで流してから回収。
1投目に本命は連れてこられなかったが、およそのアタリの出そうな距離が80~100mとつかめたので、2投目はその距離でテンションを少し掛けながら流そうと思っていると、70m辺りで手巻きリールのスプールからシュルシュルとイトが出るアタリ。
しかし、魚が乗らない。
エサ取りのようだ。
何回か流している内に底潮が走り出した途端、90mで心地いい音を立ててスプールが回転しミチイトが出ていく。
指をスプールに当ててブレーキを掛けながらクラッチをオン。
サオに重みを感じたらリールを巻いて、サオでしっかりアワせる。
後はサオを立てて巻くと魚は上がってくるが、魚がよく引くときは無理に巻かず、サオで溜めるようにしてほしい。
また、今回私は手巻きリールを使用したが、電動リール3000番(フカセモード)付きもお勧め。
最近のリールは魚の引きに合わせ、常に一定の負荷に保って巻き上げてくれるので、格段にバラシが少なくなっている。
午後5時半に納竿。
当日の私の釣果はマダイ78cmと73cmの2尾。
この時期ではまずまずの釣果であった。
これから水温も上昇し、本命の食い気が上がれば、90cmを超える大型も見られるかも。
<週刊つりニュース関西版 APC・片岡浩/TSURINEWS編>