茨城稲敷市を流れる上の島新川は、佐原向地のなかでフナ族の濃さはトップクラス。
外来魚が極めて少ないためか、柿の種サイズの小マブがハリ掛かりする貴重な釣り場だ。
乗っ込み期は上流部が狙い目
比較的オデコの少ない釣り場だが、かつてのような勢いはなく、現在は秋の新ベラ放流時のみ注目される程度だ。
だが、乗っ込み期に大型が浮上することは意外に知られていない事実。
目を見張るような魚が飛び出し〝上の島フリーク〟を熱くさせている。
同川は上流部にある旧せんべい屋から川幅が極めて狭くなり、役前新川と名称を変える。
乗っ込み期はこの上流部が狙い目だ。
同川はほぼ全域に渡り護岸化されているため、魚のハタく場所はないが、上流部は樹木の垂れ下がりが多い。
また、生活排水などの流れ込みもあり水温が高いため、格好のハタキ場になっている。
釣り方は対岸の際狙いが好ましい
釣り方は対岸の際狙いが好ましく、竿は13尺前後。
水深は浅く、60cm~1本弱。
流れを伴うので、ハリスオモリかライトドボンで対応しよう。
エサは『粒ペレS/VARIVAS』をまぶした両グルテンか、グルテンセット。
ジャミがうるさい場合は、ダンゴに近いバラケを着けるとウキの動きが落ち着くこともある。
樹木の陰は魚の溜まり場になっている。
張り出した雑草に注意しながらエサ打ちしていこう。
寒の戻りとなった3月19日(月)、スーパーエービン裏で竿を出した。
西寄りの爆風のなか午後2時~4時半まで竿を振り、37cmの良型1枚。
時期尚早のような感じで、アタリは数回だけしかなかった。
同行の釣友ミホリンは「こんな狭い水路に、こんな立派なヘラがいるんだ」と驚いていたが、これが春の上の島。
本当に侮れない存在なのだ。
<週刊へらニュース APC・中村直樹/TSURINEWS編>
入釣無料、釣り台、長靴必携。
東関道大栄IC~国道51号を佐原方面へ。新水郷大橋を渡り北田交差点を左折して国道125号を龍ケ崎方面へ直進。新利根川に架かる新利根大橋手前の信号(右に黒田屋商店)を右折すれば干拓橋。