磯のフカセ釣りにおいて、イズスミ(イスズミ)は、「おいしくない」からリリースされる魚の代表。一方で、「寒のイズスミは脂が乗っていておいしい」という声も。3月14日に和歌山県市江(吉丸渡船)の磯で釣り上げた、イズスミを食べてみました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・妹尾隆)
実食
3月18日(水)、釣友8人が集まり、みんな食べたことのないイズスミのすき焼き(南紀方面ではタキタキ鍋というようです)にサンノジ(の10日熟成の造りを賞味しました。
まずサンノジの造りを食べてみました 。「ん? 甘い!」というのがまず出てきた感想です。旨味と甘味が魚の脂と混ざって本当においしい。これがあのサンノジかと思うほどの味でした。これはみんなも食べてビックリしていました。42~43cmの魚でしたが、すぐに完売です。
続いてすき焼き。鍋に割下を入れ、多めのゴボウ、白ネギ、椎茸、と入れていき、いい感じにグツグツとなりだしたらいよいよイズスミを入れていきます。
少しして魚の身をひっくり返そうとハシで摘まむと、皮が硬い!「これ大丈夫なん?」って声に出してしまうほどでしたが、煮込んでいくにつれ皮目がトロトロに。一方身はしっかりとしていて、身崩れはまったくありません。
そして、食べてみた感想は、「マイウー!」ちょっと古いですが「マイウー!」です。「これが和歌山の人たちが絶賛するイズスミのすき焼きなのか!」、「もっと早く食べたかった!」と、皆口をそろえて言っていました。
「すき焼きは牛肉だろう!魚のすき焼きなんて・・・」と思っていた自分が恥ずかしくなる味でした。イズスミを狙っては釣りませんが、次回からこの時期に釣れたら必ず持ち帰ろうと思いました。
最後に
釣り仲間と釣った魚を食べながら美味しいお酒を飲むのは「釣り師冥利」につきますね最高の時間でした。
これからも釣れた色んな魚、珍しい魚、捨てられている魚をおいしく料理して食べたいを思います。
<妹尾隆/TSURINEWS・WEBライター>