3月、暖かい風と共に熊本にも待望の春がやって来た。厳しい冬も終わり、川にはシロウオや稚アユが遡上を開始し、シーバスもそれを追って川へ帰って来る。
リバーシーバス
熊本のリバーシーバスは、本格的には5月ごろからシーズン入りとされているが、一部では寒いころからも釣れている。
球磨川が最も早く、次いで緑川、白川、菊池川とシーズンに入る。
12日は、長潮の引き始めと同時に白川に入ったが、シーバスの気配はない。
場所移動して、加勢川が緑川と合流する六間堰へ来てみた。
午後9時、潮が引き続ける中、六間堰南岸に入る。
1番有望なのは、加勢川の流れが効いている北岸だが、釣り人がすでに2人いたのでこっちに来た。
一見して流れはない。
複雑な反転流を発見
しかし、巻き抵抗の強いルアーで丁寧に探っていくと、複雑な反転流を見つけることができた。
自作ミノーを引いてみると、下流側から上流側へ向けて太く静かな流れを確認できた。
反転流を横切るようにミノーで探っていく。
この時期は水面近くでアタリがあるので、あまり深くは沈めない。
ルアーが発するブルブルという感覚を頼りに、巻きスピードを調整する。
早巻きがいいか?遅巻きがいいか?迷うところだが、これは試してみるしかない。
迷ったら基準である「ブルブルが感じられる1番遅いスピード」で巻いていけば大きくは外さない。
移動して10~20分経っただろうか?あと5mほどで巻き終わるというタイミングで、サオに重みが乗った。
ロッドを立てると、水面を割ってシーバスが躍り出てきた。
激しいエラ洗いと、悲鳴を上げるドラグに少々たじろいだが、なんとかタモ入れ成功。
今シーズン初のシーバスは、81cm4kgのランカーサイズ。
幸先の良いシーズンスタートとなった。
<週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二/TSURINEWS編>