クロダイかかり釣りは冬から春のシーズンへ。水温が高めに推移した今年の冬は、海水温も例年ほど下がりきらず、クロダイの釣れだしも早いと予想。そこで、三重・鳥羽本浦のやま栄渡船のイカダで竿を出し、潮が緩みだしたタイミングで47cmの良型を筆頭に7匹のクロダイを仕留める事ができた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・橋本直)
当日の状況
今年は暖冬で、たまに冷え込みが厳しくなると非常に寒く感じるが、例年ならそれが普通なのだろう。海水温も年間で一番低くなる時期だが、結局はあまり下がらずで12度台。これだけ海水温が高めだと、気温にも影響してくるのかもしれない。
また、ちまたではコロナウイルスが日本でも広がっており、自己防衛するしかないが、皆さんも気をつけてほしい。
釣行当日となった2月25日は曇りとの予報だったが、薄曇りで風もなくて、非常に釣りやすい一日だった。
寺浜イカダでクロダイのカカリ釣り
ポイントは寺浜イカダにして、まずはダンゴでポイントを作り、潮が沖に払い出しているのでシンカーを付け、オキアミをさしエサにしてダンゴ釣りからスタートした。
これから春までエサ取りは皆無で、フグがたまにアタる程度。しかし、ダンゴはしっかり打ち返して、アタリがなくても諦めず、チャンスを見逃さないようにしたいところだ。
反応するパターンを探す
潮の速さでシンカーをかえていき、潮が緩んだら外したりと、ラインと潮の角度に気をつける。
できるだけダンゴの近くにさしエサがあるよう心がけ、潮が速ければ潮下で重点的に攻めたりとパターンを変えていき、どのパターンで魚が反応するか、いち早く察知するのが重要なポイントだ。
潮が緩みだして・・・
やはり、開始からしばらくは全くアタリがないまま時間だけが過ぎていき、潮下でフグがアタる程度。しかし、諦めずにダンゴを打ち返していると、午前10時30分すぎに潮が少し緩みだした時にチャンスはいきなりやってきた。
1尾目から本命クロダイ
コツッとしたわずかなアタリで、集中しているといきなり穂先が力強く押さえ込まれた。しっかりフッキングしてやり取りのスタート。この時期はアタればクロダイの確率が高く、引きからしても間違いなく本命だと確信。
最初の1匹なのでていねいにやり取りして、顔を見せてくれたのは、やはり本命のクロダイ。追加のダンゴを入れてから魚をスカリインした。
潮にシンクロさせて連発
すぐ同じパターンでラインを潮にシンクロさせていくと、コツッとしたアタリから穂先が入り込むセオリー通りのアタリで連発。サイズは同じような大きさで、きれいな銀ピカなので外から入ってきているのだろう。
それから少し間があり、ボケの落とし込みやオキアミのダンゴ釣りで昼までに4匹。潮が込みだしてから少しアタリが遠のいたが、午後3時を過ぎたころからたまにボラがダンゴにアタりだし、ボケの落とし込みで1匹追加した。
当日最長寸47cm浮上
潮の向きがかわり、落ち着いた時にじっくり待っていると、穂先がいきなり突き刺さって40cmオーバー。
同じパターンで待っていると、また穂先が力強く突き刺さるアタリ。今までよりかなりの重量感とパワフル感があり、抵抗が激しい元気な魚だが、慌てずロッドに仕事をさせながら上げたのは、当日最長寸の47cm。
これにてタイムオーバーとなった。