3月15日、静岡東伊豆の初島周りを狙うイサキ釣りが解禁。熱海の裕海丸では、18日に出船し、30cm超え主体と型揃いで今期好調の予感。ここでは同船での基本的なタックルと仕掛け、釣り方などを紹介する。
はじめに
外房や南房と異なり、コマセにオキアミを使用するのが特徴。
そのためタックルやビシ、コマセの出し方など、まったく違う釣りと考えて、房総でのイサキ釣り経験者も新しい釣りを楽しむ気持ちで始めるといいだろう。
タックル
詳細は図参照。
【仕掛け】
前述の通り、コマセはオキアミを使用するためビシはステン缶(S)80号。
房総で使用するFL60号は代用できない。
オキアミコマセを使用するため、マダイや青物などが食ってくることもしばしば。
クッションは、竿の調子との相性もあるが、マダイ釣りで使用する2mm径150cmでOK。
これでワラサや良型マダイが掛かっても腕次第でやりとり可能だ。
ハリスは3~4号全長4.5~5m。
ハリはひねりに強い伊勢尼6~7号を勧めている。
チモトには夜光玉(極小)を。
エサ取りが多い場合は取ったほうがいい。
状況にあわせて夜光玉ありの仕掛けとなしの仕掛けを複数用意しておくのもいいだろう。
【エサ】
付けエサはコマセの中から両目の残った身のしっかりとしたものを選ぶ。
尾羽根を切り、切り口からハリを通す。
数釣りでは手返しがものをいうので、事前にいくつか選んでおいて尾羽根を切って準備しておくこと。
また、エサ取りが多い場合はイカ短が有効ということもある。
釣り方
ビシに詰めるコマセは少なめ。
レンゲにひとすくい程度。
たくさん詰めた場合と、この程度の量をポロポロと出した場合の釣果は一目瞭然なので気を付けよう。
釣り場の水深は10~30m前後。
タナ指示は基本的には海面から。
コマセ釣り全般の鉄則だが、指示ダナは厳守。
アミコマセの釣りとは異なり、コマセの量も少ないので、コマセがポロポロと少しずつ出ていくようなイメージでソフトに竿をシャクって指示ダナへ。
強い誘いは不要。
食味
この時期の産卵前の幅広良型イサキは脂のりがよく、魚の味を楽しみたいファンには見逃せないシーズン。
刺し身に塩焼き、本格的な暑さのないこの時期は干物も作りやすいのでお勧め。
ゲストのメジナや高級魚のタカベも美味。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>