花が何日早いとか雪がないとかで春が来るのが早かった今年、3月1日はマイボートで花見カレイを狙いに釣行した。新型コロナウイルスの影響か、いつもよりエサの量が少なく短時間勝負の釣りになったが、うまく時合いをとらえてマコガレイ2匹を仕留めることができたのでリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・有吉紀朗)
まずはサビキ釣りでメバル狙い
明けはなれ行く泉南の山だが海面はまだ暗い。白い航跡を残して関西空港連絡橋下に向かう。
あまりのなぎのよさにサビキ仕掛けでまずはメバルを狙う。潮が走っていたので反流点にボートを止めて、6号のナス型オモリを付けた仕掛けでタナを探る。今年は2月後半になっても最大25cmのアジが釣れていたのだが、この日はリリースサイズのメバルを2匹釣り上げただけで、サビキを終了。
アンカリングしてカレイ狙い
次は、アンカリングしてカレイを狙う。水深は16mほどで橋脚際のカケアゲリが狙えるように慎重にアンカーリングした。ボートが落ち着き、走錨していないことを確認してから用意をする。
サオはワンピースのベイトロッドなどルアータックル3組。オモリは10号。ハリス5号。ハリはトーナメントカレイ14号2本バリ。エサはフィッシングマックス泉大津店でアオイソメ500円を購入してきた。
仕掛けを潮上に投入して捨て石のカケアガリに落ち着かせるが、アオイソメが16匹しかない。エサを目立たせるのに房掛けなんかすれば3投くらいで終わってしまう。感染しやすい屋内や人との接触とは無縁だった釣りにも、こういう形でコロナの影響がある。
横走りする引きで40cmマコガレイ
潮もこれからベストの上げ潮なので、短期勝負を想定して下バリにイソメ2匹刺し、上バリに1匹刺しで挑む。まだエサ取りも少ないはず。
3組のサオを投入してアタリを待っていると、最初に投入したサオに小さいアタリが出る。イトふけをとって聞きアワセをしてみると、ゴゴゴと明確なアタリ。しっかりアワせてリールを巻くが、ライトなタックルだけに魚の動きか伝わって楽しい。
横走りするのでカレイにしてはよく引くと思いながら浮かせたが、やはりマコガレイだった。メジャーで測ると40cm。同じポイントに集中させて投入する。
カンダイ50cmもヒット
しばらくするとかなり強烈なアタリ。手持ちザオだったので反射的にアワせる。首を振るので良型アブラメ(アイナメ)を期待したが、ドラグまで出していく怪力はやはりカンダイ(コブダイ)。5号ハリスなので不安はない。イケスに入れたのは50cmを超えるくらいのカンダイ。
続けて同じポイントに投げ返そうと思ったが、エサがなくなった。1本は仕舞う用意をしようと思っていたが、イケスを見るとカレイかカンダイが吐き出したアオイソメが沈んでいる。もう1回ガンバレとなんとかハリに刺し投入。もしこのエサで釣れてくれるなら、魚に2回も食べられたエサとなる。
再利用エサで37cmマコガレイ
その願いが通じたのか再びアタリ。カレイ独特のフワッとした引きを楽しみながら上げたのは37cmのマコガレイ。産卵後、体力も回復しているようでよく引いた。
マコガレイの身はこれからますます膨らんで、GWから梅雨前に最も成長するから楽しみだ。
<有吉紀朗/TSURINEWS・WEBライター>