12月20日、よく釣れると言われる小さい潮回りの日に、大阪・泉佐野から出船して、淡路島・由良沖へタチウオ狙いで釣行した。水深100m超の深場も攻めて、いいペースで釣れ続き、終わってみれば43尾と満足の釣果だった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大西満)
大阪湾タチウオと潮回り
大阪湾のタチウオ釣りは、潮回りによって釣れる数が極端に違ってくる。大潮回りは大型が釣れる、と言われるけれどアタリが少ない日が多い。潮が濁る事が多いかららしいが、1ケタ釣果が続く事もある。
濁りでエサが見えない?かどうかは定かではない。水深100mの海中は真っ暗だろうから、タチウオがどうやってエサを見つけるのかは知らないが、濁りなんて関係ないのでは・・・と思うのだが、アタリが少ないのは事実だから・・・。それが、小潮回りになると突然2ケタ釣果が続きだす。
夢丸でテンヤタチウオ釣り
「小潮回りになって、新しい群れが入ってきたらしい」との情報で、数釣りを期待して、12月20日泉佐野・北中通漁港から出船の大型乗合船・夢丸でテンヤタチウオ釣行へ。
午前4時過ぎに受け付け、5時過ぎに出港。数が釣れている淡路・由良沖のポイントへ向かう。
指3本幅弱の小型が連発
ようやく薄明るくなった6時半頃に到着して「はい、やってください。水深は95m。底ではなくて中層の50m付近に濃い反応があります。誘いを掛けたらすぐ釣れると思いますよ」と船長の案内(と言うかハッパ)を聞いて釣り開始だ。
夜明け頃のタチウオは浮いているらしい。40号のタチウオテンヤに、配布された冷凍イワシを縛り付けて投入。水深55mで止め、ジャークを入れてレベル4で巻き上げると、すぐにコツンッ、フワッと突き上げアタリが出た。
すぐにアワせたが空振り。そのまま巻き上げると次の押さえ込みにうまくタイミングが合ってグンッと掛かった。しかし引きも弱く、指3本足らずの小型タチウオだった。
「今日は誘ってすぐ巻き上げ・・・このパターンか」と思って同じタナ、同じ釣り方でやると、次々とタチウオが掛かるが、いずれも指3本弱の小型ばかり。これが「新しい群れ」か・・・。
潮のヨレは大きい誘いで対応
船長から「潮がヨレているから大きい誘いで釣ってください。ただ巻きや小さい誘いではアタリが出にくいし、オマツリの原因になります」と、何度もアドバイスが飛ぶ。事実、ミヨシの方ではかなりオマツリが起きていた。
船長の説明では「潮がヨレおり、軽いPEラインは海中で大きくS字型になっているため、それに他の人のテンヤが絡む」らしい。そこで大きく竿を上げて誘いを掛けると、テンヤも動くし、S字になった糸も伸びる(糸フケがとれる)、オマツリを軽減できるという理屈だ。
タチウオ釣りに特化した夢丸の船長が言う事だから、それを信じて私は、絶えず大きく誘いをかけ続ける。するとずっとアタリが続き、小型ながらタチウオが釣れ続いた。
突き上げるアタリが多発
「水深100m。今は80mから70mの層に反応がかわっている」と、明るくなると刻々とかわるタチウオのタナを、丁寧に知らせてくれて、それに合わせて狙うタナを絞り、強く、大きく誘い上げる釣りを続けるとやはりアタリが続いた。
ただ、コンッと突き上げるアタリが多く、瞬間的だからアワせにくく空振りが続く。その後のクッと押さえるタイミングにうまくアワせられるとドンッと掛かった。
エサは、イワシとサンマを用意して使い比べてみたが、どうもイワシの方がアタリも早く、アワせやすいアタリが出た感じだった。
深場ではサンマエサが有効
午前10時頃からポイントが深場にかわり、110~130mラインで釣るようになった。こうなると、糸フケのせいか小アタリが出にくいから、イワシのエサではすぐ取られてしまう。そこでサンマの出番だ。
スーパーで買った塩サンマを3枚に下ろして切り分け、旨〆ソルトとアミノリキッドで締めたものを小さくまとめてテンヤに付けて使ったが、これならエサ持ちが良く、何度かアタリがあって空振りしても次のアタリを待って釣る事ができた。
深場に移ってからはサンマばかりで釣れた。時々はイワシも試してみたが、音もなく(?)消えてなくなる事もあって「やはりサンマか・・・」だった。