11月22日(金)、和歌山県紀の川市にある釣堀センター菊水へ釣行しました。今回は大型の新ベラ狙いの釣行で、目論見通り朝一に良型を釣り上げることができましたが、その後は沈黙。課題の残る釣行となりました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・紀州みの蔵)
釣堀センター菊水でヘラブナ釣り
当日の空は雲行きが悪く、早朝は気温7度。予報では、終日曇り空であった影響もあるのか、7時に池に到着すると、入場者は私を含んで10人でした。
釣堀センター菊水の特徴は、非常に大型のヘラブナが放流されていることです。そのため45cm以上が釣れることが大変多い池として近年大人気で、平日でも入場者が20人を越えることもあります。今回は、釣行2日前に40~45cmの新ベラが沢山放流されており、それを狙っての釣行としました。
長ザオで沖狙いの宙釣り
新ベラの多くは、警戒心の高さから桟橋の近くにはこない習性があるらしく、今回はサオの長さは16尺を準備し、釣り方としては「グルテンの宙釣り」をすることにしました。釣り座は6枠目という場所で、山側から道路側に向きました。水深は12尺程度です。
大型狙いということでセッティングを強めに選択。サオは16尺、ミチイトは1.2号、ウキはボディー14cmのパイプトップ、ハリスは0.6号で50cmと70cm。ハリは13号を使用しました。まるで野釣りのような釣り方です。
タナは1.5本から2本くらい。エサはヘラグルテンLLと新べらグルテン底を50cc+50ccに水100ccで作り、ボソッ気は潰さないようにしました。
開始早々43.5cmも出て午前中は16匹
釣り開始は8時ごろ。エサ打ちを始めて15分程度が経過したころ、なじむウキに止めやサワリが出始めて、ヘラブナが寄ってきたことが分かります。そして、小さなアタリも出だしたころにウキがジッと止められ、チクッと一節入りました。すかさずアワせると、ドンという重量感で、振り上げたサオの上昇が止められました。手元にくる感触と重みは大きな魚体を想像させます。
1匹目ということもあり、じっくりと魚の引きを楽しみ、水面下にチラリと見える大きな魚体に、思わず顔がニヤケます。強気の仕掛けをセッティングしたことで安心してやり取りができ、タモですくうことができました。サイズは43.5cm。美しい魚体のヘラブナでした。42cm以上が釣れた人は自家製ハチミツを貰える企画もあり、今回はおいしいハチミツをゲットすることができました。
その後も同じ釣り方で、40cm以上を3匹追加し、他30cm後半を主とした良型の魚を釣り続けることができました。しかし、段々と小型が交じるようになってくると、カラツンも増え、釣りにくくなってきました。それでも午前中だけで16匹の釣果。型がよく、よく引くのでサオを持つ右腕が痛くなるほどです。
昼から食い気消失も何とか14匹
昼からは、気温が15度くらいまで上昇、風もなく非常に釣りやすい環境になりました。しかし天気とは裏腹に魚はわくがアタらない傾向が強くなってきたため、ハリを軽いものに交換したり、エサのブレンドを変更して対応していきます。食い気が極端に低下したようで、手を替え品を替えの繰り返しです。セット釣りにも変更しますが釣果には繋がらず、晩秋の気難しいヘラブナに翻弄されました。
そこで午前中の釣り方(グル宙)に戻し、ウキをPCトップの25cmの長い物に変更し、エサが落ちていく最中のアタリを狙うようにしたら、アタリを出すことができて、釣果に繋がりました。尺超えのリャンコ(一荷)が3回もあり、落ちていくエサに好反応を示すように感じました。
季節は確実に変化してきていると感じました。魚が見えるくらいにわくのに、午後からは食い気が大きく落ちるという腕の試される一日でした。チョウチンセットはどうたったのか、セット釣りで合わせることができなかったのか?と思いましたが、大型を狙った釣り方としては途中で変更するのではなく、狙った釣り方でやり切ることが重要なのだと改めて感じました。午後からは14匹となり、大型は朝一番だけとなりました。
ベテランにも初心者にもお勧めの池
釣堀センター菊水は放流に力を入れており、大型がよく釣れ、しっかり数も釣れる環境を作ってくれています。釣り場の環境もよく、メダカの販売やサオの貸し出しもあり、家族で来ても楽しめます。ヘラブナ釣りの愛好者が楽しめるのはもちろん、初心者がこの世界に入ってみるにも、絶好の状況を作ってくれていると思います。
<紀州みの蔵/TSURINEWS・WEBライター>
釣堀センター菊水