10/10(木)に、静岡県の清水港へメジナ狙いのフカセ釣りへでかけた。台風の2日前ということもあり、午前中のみの釣行だった。当日は、風の影響でうまく同調させられなかったが、「沈め探り釣り」の作戦が上手くいき35cm良型のメジナを釣ることができた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本 隼一)
清水港でメジナ狙いのフカセ釣り
10/10(木)、静岡県中部の清水港へメジナ狙いで釣行した。釣り場はとある岸壁の潮通しの良い先端部で、本命のメジナが多い一級ポイントだ。
天候はすっきりとした快晴だが、北東風がやや強く、釣り座は正面から風を受けている。少し釣りづらい状況だが、釣りはなんとか成立しそうだ。
当日は台風が接近する2日前だったこともあり、この時点で清水港内は落ち着いていたが安全第一で午前中のみの釣行とした。
当日のタックルとエサ
当日のメジナ用配合餌は遠投タイプを選択。強風時は遠投タイプの配合餌を使用することでコマセの投入をコントロールしやすい。
※道糸1ヒロの部分にウキ止め使用、ハリスは1ヒロ半
当日の状況
近距離に2杯ほどコマセを撒いて潮の流れや魚の様子を観察する。潮は風の影響で上層は左に流れるが、中層からは反対に右へと流れていっているようだ。
早速、コマセに本命が浮く姿を確認。中にはかなり大きなサイズの魚も混じっていた。まずはG2のウキからスタート。
しかし風の影響でウキが流されてしまいコマセと上手く同調させて流せない。フカセ釣りはコマセとさしエサをいかに同調させて流せるかが重要になってくる。そこで仕掛けを変更することにした。
『沈め探り釣り』で強風&食い渋りを攻略
ここでウキを安定させるため浮力をBに変更。今度は風の影響も抑えられてコマセと同調して流せるようになった。しかし、アタリは出始めるものの魚がウキの抵抗を嫌がって餌を離してしまう。
再び仕掛けを変更する事に。食い渋りと強風による影響を考慮して沈め探り釣りを試す事に。ウキをG2に戻して浮力調節用のオモリをウキの浮力より少し重いG1に変更。さらにハリスに極小ジンタンG8を2個段打ちする。(G5相当)
『沈め探り釣り』とは
ウキに表記された浮力より少し重いオモリを使用して仕掛けがウキ止めまで到達し馴染んだ後、ウキがジワジワと潮に乗りながら沈んでいく。
ウキが海中に入るので抵抗も少なく強風時や食い渋りの際に効果を発揮する仕掛けである。仕掛けがジワジワと入っていくようにハリスにも極小ジンタンを付けて仕掛けが沈む速度を調節すると効果的だ。
アタリはジワジワと海中に入っていくウキの動きやラインの動きで把握する。ウキが見えなくなったらラインでアタリをとるのでラインを「出しすぎず、張りすぎず」にキープする事が大事。
作戦成功で35cm良型メジナ!
この仕掛けが正解だったようで仕掛けを変更して1投目からウキがシュッと勢いよく消し込み合わせるとメジナ特有の鋭い疾走感。なかなかの引きでいきなり30cmのナイスサイズをキャッチ。
27cmから30cmの本命がポツポツと釣れる中、海中をジワジワと沈んでいくウキが若干加速する微妙なアタリを捉えた。合わせるといつもよりズシッとした重量感と力強い疾走。
竿を胴まで曲げ込み、のされそうになればレバーブレーキで対応する。じっくり浮かして来ると今日一のサイズ。強い向かい風と食い渋りの中、35cmの良型をキャッチすることができた。
最終釣果
12:00を少し過ぎた頃には予定通りコマセが無くなり納竿。最終釣果は25cm以上の本命を7匹、途中1匹だけだがアジも混じった。
正面からの強風と食い渋りという2つの難しい状況を沈め探り釣りによって同時に攻略できた有意義な釣行となった。
<杉本 隼一/TSURINEWS・WEBライター>