外房大原では昨年同様に高級魚・シマアジの模様がよく、連日釣り人を熱くしている。リレーで狙うイサキも絶好調で、こちらは良型が盛んに竿を曲げて数釣りを堪能させてくれる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年)
シマアジとイサキの釣況
8月10日(土)、春栄丸から釣行。シマアジの強引とイサキの数釣りを楽しんだ。出船前、白川永一・若船長に模様を聞くと「前日はトップ3尾。前々日は7尾で、数出る日があります。
2kgオーバーや、3kg近い良型が上がった日があり、シマアジはまさに狙いめですよ。イサキは短時間ながら20~30尾は堅いですね」と言う。
イサキも30メインオーバーの良型主体で、40メイン級のジャンボも結構、交じる。ともにタナは水深10m前後の浅場狙い、引きが強烈で楽しませてくれるようだ。
まずはシマアジ狙いから開始
明るくなり始めた4時半に出港。はるか南海上にある大型台風のウネリは心配されたが、大したことはなくナギだ。航程30分ほどで到着すると、10隻ほどの船団が形成されている。5時ちょうどに、まずはシマアジ狙いでスタート。
指示ダナは水深13~10m。さらに水深11~8m、水深10~7mと、こまめに反応をとらえて、船長から指示がでる。釣れる魚は1kg以下がメインなので、ドラグを効かせれば細めのハリスでもOKだが、3kg近い良型が顔を出すことがあるので、太めのハリスも用意しておこう。
朝イチに「どのくらいのを使ったらいいか」と船長に聞いておくのが一番いいだろう。取り込み方などを含めて、親切に教えてくれるので気軽に相談してみよう。
ベテランがシマアジ連発
開始早々に掛けたのは右舷胴の間の佐藤さん。いきなりヒットさせると、続いて2尾目、少したって3尾目、4尾目と、1時間半くらいの間に4尾ゲット、まさにロケットスタート。同船での狙いは2回目らしいが、南房に足繁く通っていたらしく、釣り方は熟知。ほかの人とはちょっと違うピッチで、鮮やかなシャクリが決まっていた。
船中でシマアジ顔見せ
トモ2番の森合さんは、ヒラメ狙いで同船によく来るらしいが、夏場はイサキ。「さらに高級のシマアジも来れば最高」と言う。竿が折れるハプニングはあったが、土産十分の釣果に満足そうだ。
左舷トモ2番の高沼さんは、ジギングのヒラマサ狙いが好きで勝浦方面に通うらしいが、シーズンオフになり「たまにはコマセ釣りを」と釣行。「こまめな誘いが必要な魚だけに、ジギングに相通じるものがあるのでは」と聞くと「いやー、なかなか難しいですね」と言いながらも、しっかり本命をゲットしていた。
引きはとても強いが口は弱く、バラシが多いのはやっかいなところ。アタリはあっても確実に上げることができず、船中では数が伸びていかない。
イサキ狙いでダブル&トリプル
7時半、気分を変えてイサキへ転戦。10分間ほど走って移動。指示ダナは水深12~9m、水深14~11mと、こちらも極浅場だ。「スレているのでハリスは1.5号を使ってください」の指示がある。
シマアジはなかなかアタリがでなかったが、こちらはいきなり入れ食いモードに突入。30メイン前後の良型主体に、ダブルやトリプルが連発。
右舷ミヨシの城山さんは、月2回は通うという常連。途中ソーダの猛攻はあったが、ダブルやトリプルを交えて、空振りは少なく連発。メジナ交じりで数を釣っていた。
メジナやアジ、カンパチなどのゲストが多彩で、左舷ミヨシの伊藤さんは1kg級のマダイをゲット。イカ系の釣りが好きで、食べて美味しいのが一番らしい。
加藤さんも食べるのが目的で、マルイカやオニカサゴ、アカムツなど、浅場から深場まで、月に1~2回は通うグルメ派。「シマアジは2尾ゲットで土産はバッチリ」と嬉しそうだ。
大原出船のイサキ・シマアジは今年も順調。同船では9月いっぱい狙う予定なので、食味最高のアジ科の最高級魚と数釣りの堪能できるイサキ釣りをぜひ楽しんでほしい。
<週刊つりニュース関東版 リポーター・坂本康年/TSURINEWS編>