夏の照りダコシーズン終盤、まだまだ楽しめる照りダコの数釣りに兵庫県明石へ釣行してきました。カラーチェンジや好調アイテムを使い、当日は照りダコ20ハイと好調でした。まだまだ楽しめる明石エギタコ釣りを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山明)
明石のタコについて
明石沖のタコは、春から年内いっぱいは釣りとして狙うことができます。明石二見の老舗の乗合船も12月までタコを狙っての営業をしているところもあります。
5月は越年の大型が釣れる時期で、数は出ないですが、1kgオーバーや2kgオーバーが掛かります。5月~6月中旬は、中には3kgオーバーもヒットします。あの重たい手ごたえがタコ釣りの醍醐味です。さらに秋になると、数は減りますが大タコの季節になります。
そして、数釣りができるとても楽しいこの時期は、夏の照りタコの数釣りシーズンです。
この夏の暑い季節の数釣りは、「タコゲーム」のおもしろい最高の時です。今シーズンも終盤戦ながら、まだまだ数が狙えます。
涼しい時間の時合いを釣ろう
播磨町にある渡船店の乗合船は、7時出航の11時帰港という実質3時間少々の釣りをしていますが、夏は毎日予約満船の盛況で、同じことを考える人が多いですね。9時ごろに潮止まりが来る日ならば、時合いだけを涼しく極楽釣りができます。
タコ釣りは、潮が速くなると釣りづらいし、またエギに乗りにくくもなるので、朝の潮止まり前後3時間に集中するのが涼しく、良い結果を生みます。
ちなみに明石二見沖の潮止まりは、潮汐干満での判断もありますが、明石海峡の潮流転流時刻で見ます。
狙う時間帯とポイント
当日は、7時25分が転流時刻で潮の流れが止まります。そうすると、約15km離れた二見沖は、約1時間前にほぼ潮が止まります。これで当日の釣る時間帯は、夜明けから8時半までと算出できます。
8月初旬の日曜日5時過ぎに釣り開始です。禁漁区を沖に出て、法的に問題のないエリアに入り、上げ潮の西流が緩み始めている時の実績ポイントを流します。
お気に入りの黄色のボディーに紫のヘッドのタコエギと薄いグリーンの柑橘系カラーで攻めます。リーダーは12号ナイロンラインを1.5mで、オモリは40号です。
開始早々に3杯
水深16mの海底をトレースすると、初手からヌンと重みが来ます。ここで慌ててはいけないので、ひと呼吸ふた呼吸待って、「そりゃっ」と大アワセ、ズンとタコ独特の重みが伝わります。
「タコゲーム」の面白さです。
まずは、400gアップの良いサイズです。いきなり3ハイ続けてきます。盆前にタコがたくさん欲しいという家族のリクエストがプレッシャーでしたが、どうやらうまくいきそうなスタートです。
ボートを潮上に付け直し、再び流します。0.8ノットくらいの絶好の流れ方で、200gのちびっこタコもいるにはいますが、500gまでのサイズが良い調子で続きます。
乗りが遠のく時があり、こういう時は、タコエギのカラー交換です。見切られるのか、目先を変えてやると アタリカラーが出ますので、まず白に交換。
交換後、直ぐにヒット。前アタリの重みの後にアワセると、ズンと重みを感じます。カラー交換してすぐ釣れると釣った感が強くて最高です。
今シーズンは、柑橘系の緑色に黄色が大活躍でしたし、もうひとつ定番の白色です。白色と紫黄色が、本日のアタリカラーでした。
スカリの獲物は増え、密度が上がった時に気をつけないといけないことが脱走です。タコの固い部分は足の付け根のくちばしと眉間の脳を覆う軟骨くらいなものですから、どんな狭さでも抜けれれ、隙あらば逃げ出そうとします。釣った獲物はしっかりと保管してください。
ケミホタルでアピール力アップ
当日は、ケミホタルをリーダーに取り付けていました。タチウオ用のものを、今シーズンから使い始めています。
効果のほどは、数値化できないのではっきりと断言できませんが、相手は好奇心の塊のようなタコです。アピール力アップのために使用しています。
赤色の発光もあるのでテストしました。同船者でタコ釣り2回目という初心者が黄緑を使用して、赤色の私の倍のペースでスタートして、ハイペースです。
ケミホタルの効果なのか、その色の違いなのか、それともビギナーズラックなのかわかりませんが、まあ、値段の高いものではないので、タコゲームを面白くするグッズの一つとして楽しんでいます。
このポイントで潮が完全に止まりましたので、下げ潮のポイントに移動して、釣果の追加を始めました。
今日は潮の流れが転じた後、早々に流れが速くなり、釣りづらくなると同時に日差しがきつく感じる8時過ぎです。
200g超から500gを20ハイの釣果に恵まれましたので、ここで沖上がりとしました。
当日の釣果を楽しむ
今日は夏の日差しの干しだこを作りました。このうまみの奥の深さ、ぜひ試してほしい一品です。
プロが作るような竹串で広げたようなものは作れませんが、小さいタコをそのまま丸干して、炙って食べるとその旨味はたまりません。また、適当な大きさに切って、ご飯を炊くときに一緒に入れると、おいしいタコ飯の出来上がりです。
今回は、生に塩をして干しましたが、うどんの出汁程度の濃さで半生に茹でて、それを一夜干しをすると、違った味の干しタコになります。
これまた旨いです。
釣って楽しいタコゲーム、お土産のタコは、とてもおいしい肴になります。夏の数釣りは終盤戦になりますが、タコ釣りは12月まで続き、まだまだ楽しめます。
ボート釣りでは明石市沖の海域にタコに関する釣りルールがあり、9月末までは禁漁区がありますので、十分に注意して、トラブルは事前に防止しましょう。
<丸山明/TSURINEWS・WEBライター>