江戸前の人気釣り物・ハゼ。元気にエサを追いかけ、プルプルと心地いい引きで楽しませてくれる。初心者やファミリーにも手軽なのはもちろん、シンプルなぶん、腕の差がでやすいため、ベテランもついアツくなってしまうターゲットだ。
例年、最盛期には3~4束の釣果がでており、初挑戦の人も20~30尾は手堅い。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版編集部)
江戸川放水路でハゼ釣り
千葉県市川市にある江戸川放水路はこの釣りの好場所。東京メトロ東西線の原木中山駅から徒歩10~15分。林遊船、大沢遊船所、みさお丸、川島遊船などのボート店がある。釣り専用桟橋がある船宿があるので「ボートにはまだ早いかな」という子どもを連れて行くならそちらもいいだろう。
ノベ竿のタックルはイラストの通り。時期や水深によってはリール竿が有利なことはあるが、今のところ水深1m前後で釣れるのでこれで十分。
また、小型クランクベイトで狙うルアー釣りも人気。キャスト時は必ず周囲の安全を確認してトラブルをおこさないように気をつけよう。
帽子や日焼け止め、水分補給用の飲料、クーラーなどを用意。熱中症対策は万全に。
こまめな移動が釣果のキモ
ポイントは杭やカキガラなどの障害物周り。日中は陰になっている場所も期待できる。魚群は潮の干満に合わせて動くので、それを追うように移動していくといい。分からない場合はスタッフに確認しよう。引き舟サービスを行ってくれる店がある。アタリがなくなったらこまめに移動して居場所を探るのが数を伸ばすコツ。
虫エサが苦手でもOK
エサは青イソメ。タラシが1~2cmになるようにハリ付けして投入。着底したらわずかに底を切って待つ。シグナルがきたら手首を返すようにアワせよう。モタレや、わずかな重みを感じ取って掛けられれば、さらに数を伸ばせる。
初心者や女性で「青イソメは苦手」という人はスーパーなどでボイルしたホタテを購入、小さくちぎってエサにするといい。
釣果の楽しみ方
取り込んだ魚はひとまずバケツに入れるが、夏場は傷みやすいので早めにクーラーへ移そう。
ウロコは魚をタマネギやみかんのネットに入れ、こすり付けるように洗うと簡単で、きれいに取れて手軽。
小型は頭と内臓を取り、かき揚げや甘露煮、中型は南蛮漬け、大型は天ぷらや白焼きなどがお勧め。ホクホクした白身には旨味がいっぱい。「すべての魚のなかで一番美味しい」と言う人もいるほど。江戸前ブランドの食味を堪能しては。
暑い空の下でボートを漕いでいい汗かいたら、ビールと天ぷらやかき揚げで一杯。想像しただけでもノドが鳴る。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>
江戸川