手軽で入門者や子どもさんにもピッタリなのがサビキ釣り。ハリに付いている小さなアクセサリー(疑似餌)をエサに模して食わせる釣り方だ。初心者向けと侮るなかれ、実は奥深い世界がそこにはあるのだ。今回は、代表的な3つの疑似餌素材と簡単自作方法を紹介。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
実は奥が深いサビキの世界
サビキ仕掛けは各メーカーから本当に数多くの種類が発売されている。その大きな違いとしては、使われているハリの号数はもちろんだが、ハリの数、仕掛けの長さ、そして今回紹介する素材の違いなど。
疑似餌の代表的な3素材
さて、サビキのハリにはエサに似せて魚を食わせる「疑似餌」が付いているのだが、その素材は大きく分けると「魚皮系」、「スキン系」、「毛糸(ウイリー・ウーリー)系」が現在は多い。まずはそれぞれの特徴を見てみよう。
魚皮系の疑似餌
魚皮と言えばその名の通り、魚の皮を乾燥させて削り薄く仕上げた物。本来は白っぽい色がほとんどだが、人工的に着色することで緑や赤といったカラーも存在する。
魚皮系の疑似餌素材としてよく使われるのが、ハゲ皮とサバ皮だろう。大きな違いとしては、ハゲ皮の方が丈夫で、白っぽい色は水に浸けるとやや透明になる。対してサバ皮はしなやかさが売り。
どちらも後で出てくるスキン系がアミエビなどを模したものに対して、シラスなどの小魚を模したものである。基本的にハリとハリスを結ぶ時に一緒にハリの軸に添えてハリスを結ぶように作られている事が多い。
スキン系の疑似餌
アミエビをまきエサにする事が多いサビキ釣りでは、格段に支持者が多いのがスキン系の疑似餌だろう。ダレが考えたのか、薄いゴムを素材にする事で、まきエサのアミエビにそっくりな疑似餌ができあがる。
以前は圧倒的にピンク色(アミエビがピンクなので)が主流だったが、さまざまな加工もできる事から、白スキンや夜光、ラメ入りなど数多くのバリエーションが登場している。
スキンゴムなので非常に伸びがある。そのため、ハリに付ける際には細く切って伸ばした状態で巻き付け、ゴムを結べば簡単にできるのも特長だ。
毛糸系の疑似餌
ハリに毛糸を結んだり、ハリスをハリに結ぶところで毛糸を一緒に結び込んだりして作る。毛糸こそ、手芸店の市販品で安価に入手しやすくそのカラーバリエーションも豊富だが、釣り素材にある特殊な夜光カラーなどがあまりない。
水中ではフワフワとふくらむので、ややボリュームがあるように見える。これでよく釣れる時には圧倒的な釣果が得られる事が多いので、ぜひ持参しておきたいサビキバリエーションの1つだ。