ここ数年、兵庫・明石漁場の船タコ釣りと言えば、エギ、スッテでの釣りが主流になってきた。そんな状況に伴って、各メーカーからもタコエギを想定した船用タコロッドがラインナップされてきた。今回は、各メーカーから今季発売された船タコでのニューロッドを比較してみた。自分に合ったロッドでいよいよ数釣り期のマダコをゲットだぜ!
目次
1,シマノ・タコエギBB
昨シーズンはベイゲームXシリーズでのエギ用タコロッドの発売となったが、今季はコスパに優れたBBシリーズにエギタコ用のロッドをラインナップした。売りは何と言っても売価1万円中盤で購入できる圧倒的なコスパの良さ。
安価な設定ながら、計量でねじれに強いハイパワーX構造を採用。平たいエリアや浅場狙い用に設計され繊細さが売りの「S175」と、岩礁帯や海藻周りでの強引なやり取りも得意とするパワーを持たせた「175」の2タイプが揃った。入門者にはもってこいの1本だ。
2,ダイワ・アナリスターエギタコS-185
ダイワも昨年は中級クラスのメタリアエギタコを発売したが、今季はアナリスターシリーズでのタコロッドを発表。アナリスターシリーズに特徴的なしなやかな穂先は小突きやすさ抜群。また大型のマダコも一気に浮かせるバットパワーが売り。
また、長時間の釣りでも疲れにくいエアセンサーシートなど、上位モデルにもひけをとらないパーツを採用している。1.85mで自重111gという軽さも魅力だ。
3,宇崎日新・船魁タコエギLTD
エギの操作性をとことん追求して結果、穂先のソリッド部分にかなりのこだわりを詰め込んだロッド。その穂先は軟らかすぎず、硬すぎず、絶妙な調子を実現した。また、視認性のいい、白とオレンジの穂先を採用。押さえるようなタコのアタリもしっかりと伝わり、エギを操作しやすい硬さに仕上げた。
4,メジャークラフト・クロステージ船蛸
メジャークラフトからは「三代目」クロステージで船用タコロッドが2タイプ加わった。2タイプとも共通なのは、タコに違和感を持たせずしっかりと抱かせることができるソフトなグラストップを採用し、反してバットは確実にフッキングして底から浮かせるパワーを持たせた。
5ftと短めの設定となったCRXJ-B502Hは船の直下を中心に狙いやすい長さ。5.6ftのCRXJ-B562Hは直下の釣りから、キャストでの広範囲な攻めにも対応させた。
5,バレーヒル・レトロベーシック
イカメタル、ティップラン用と評価の高いロッドを発売してきたバレーヒルからも船用のタコエギロッド「レトロベーシック・RBC-TE175」が登場した。エギの操作性、タコがエギを触りにきたのを感知できるティップ(グラス製)、そして、掛けたタコを海底から引き離すバットパワーを併せ持つ。価格帯も1万円台前半とかなりコスパに優れた1本となっている。
6,蛸墨族・エギ蛸ライト175
明石の船タコ職人・和田勝也さん完全プロデュースのシリーズ。昨年の全長190cmタイプに続き、今季はライトな175cmタイプがラインナップした。タコが脚1、2本でエギを触りにくる感触から敏感にとらえ、そのまま抱かせられる柔軟な穂先、掛けた時のバットパワー…と、誘いから感知、掛ける、浮かせるまでをスムーズに移行できるのが売り。
今季もう1本新調を…と考えているアナタ(私も含めて…)。いやあ、迷いますねえ(笑)
<松村計吾/TSURINEWS・関西編集部>