『麦わらイサギ』釣行で37cm頭に34匹 取り込み要注意【和歌山】

『麦わらイサギ』釣行で37cm頭に34匹 取り込み要注意【和歌山】

初夏。麦の収穫期に旬を迎える「麦わらイサギ」が、日の岬沖で順調に釣れ始めた。おいしいイサギが釣りたくて(食べたくて)6月4日、和歌山・湯浅から出船のなぎ丸に乗った。

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船釣り エサ釣り

麦わらイサギの魅力

産卵前のイサギ(イサキ)は身に脂が乗りきって、塩焼きにすると脂がしたたり落ちるほどで、味は淡泊だけれどその中にうまみが凝縮されて、箸が止まらないおいしさだ。そして、抱卵したイサギは、その白子、真子ともにまた格別の味だ。

特に白子はさっと湯引きしてポン酢でいただくと「フグの白子以上にうまい」と通が絶賛するほど味が濃く、真子も煮付けなどで非常においしい。

日の岬沖でイサキ釣り

午前4時に受け付けをすませて乗船。事故防止のために船長が予約順に名前を呼んでくれるので、慌てず乗船して釣り座を決められる。私の釣り座は左舷胴になった。

なぎの海を約40分ほど走って日の岬沖のポイントに到着し、イカリを入れて釣り開始。

当日のタックルと釣り方

私のサオは約2m。鉄仮面100号にアミエビを半分ほど入れ、自作の4本バリ仕掛け(先端の2本にはオキアミを付ける)を下ろす。「最初は底から5mで釣って。あとは徐々にタナが上がってくるから探ってよ」と船長のアナウンス。

『麦わらイサギ』釣行で37cm頭に34匹 取り込み要注意【和歌山】当日のタックル

水温20.5度。緩い上り潮(大阪方面へ流れる)で、条件はいいらしい。私のリールでは40mで着底。オマツリ防止で2mほど急速巻きしてから3m巻き、大きくシャクってエサを振り出し、仕掛けを止めて待つ。

2投目にいきなりダブル

2度目の仕掛け投入で早くもまきエサが利いてきたのか、ゴゴンッ、グイーッとイサギ独特の鮮明なアタリが出た。イサギの口切れ防止のために電動リールのレベル12でゆっくり巻き上げる。その途中で軟ザオの穂先が何度も何度も水面に突き刺さるような引きがある。期待が高まる時間だ。

やがて水面下に鶯色の魚体が見えた。ダブルヒットだ。目測30cmオーバーのまるまると肥えたイサギが2匹。釣れた喜びもさることながら「おいしそう!」と思わずつぶやいてしまうほどの魚体だった。

『麦わらイサギ』釣行で37cm頭に34匹 取り込み要注意【和歌山】よく肥えた30cm級がダブルで

まきエサが利いてくると、船中のあちこちでサオが立ち、よく肥えた良型イサギが釣り上げられる。潮の流れは緩いけれど私のサオにもアタリが続いた。たいていは、エサを振り出してその煙幕が広がったときにもう一度誘いを掛けると、ガクンッ、ガンガンと穂先をたたいてくれるパターンだった。

タモ持参で確実にゲット

水面でハリが外れることも多く、たくさんの人が「アーッ」と悲鳴を上げていたが、私は2mほどの小型タモを持参していて、良型はすべてそれですくったから事なきを得た。

仕掛けを巻き上げている途中で強烈な引きがきた。緩めに調節してあるドラグが滑って困ったが、水面でも横走りする大きいサバだった。取り込んでみると47cm。指が回らないほどの太さで、酢ジメにしたらおいしそうだ。

ハリス切れを懸念して、4号ハリスの仕掛けに変更する。あのサバは逃がしたくない…との思いだ。

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