熊本市中心部を流れる白川にも稚アユが遡上し、シーバスもそれを追って川に入ってくるころだ。特に雨の後が良く、4月10日は前夜に降ったまとまった雨が川に濁りと増水をもたらし、シーバスの群れが入ってくる絶好の条件となったので釣行してみた。
白川・井樋山堰南岸の概要
午後1時すぎ、満潮から下げ始めて間もないタイミングで釣り開始。ポイントは河口から数えて一つ目の堰にあたる井樋山堰南岸。最も有望なポイントであるが、この日は堰の水門からの流れが強過ぎるのか無反応。対岸へ移動することに。
巻き終わりで49cmヒット!
2時、北側の堰から流れ落ちる細い流れを当たってみることにした。まずは手始めに、シンキングミノーで白泡立つ細流をアップストリームキャストで探るが反応はない。
手を替え品を替えルアーローテーションしていくと、どうやら自作フローティングミノーの1つに小さなアタリが1回あった。井樋山堰北岸ポイントの様子
さらにルアーをゆっくり操作できるように上流側へ移動し、シーバスに気取られないよう細心の注意を払って流筋の横に立つ。
今度はダウンストリームキャストで狙うことにする。テトラの間から流れ出る白泡の筋が切れる辺りにミノーを着水させ、ゆっくりゆっくり巻いてくる。
すると、もうすぐ巻き終わってルアーが水面に出るかと思えるタイミングでドン!と強いアタリがきた。
最初の突っ込みをドラグ操作でやりすごし、魚がそれほど大きくないことを確認してから、一気にゴボウ抜きにしたシーバスは49cmだった。
よくエサを食べているらしい肥えたコンディションのシーバスだった。キープして胃の内容物を確認すると、多数の稚アユ、モロコ、小ブナなどの小魚が出てきた。ベイトはマイクロサイズ中心のようだ。
移動して55cmシーバス!
小移動して同サイズを同じ手でもう1尾追加してからアタリがなくなった。ウロウロ探り歩くうちに、時刻は3時を回り、潮は6割ほど引いている。もう底まで完全に淡水だろう。そろそろラストチャンスか。
シーバスが残っているとすれば、いくつかの細流が集中する流心。その向こうに遠投し、ゆっくりゆっくり自作ミノーを引いてくる。3本の流れが集まる辺りで巻く手を止め、流れに任せて漂わせ、小さく何度かトゥイッチを入れてみると、再びドン!と大きなアタリ。今度は少しサイズが良いようである。
テトラの間に入られないように用心してやり取りし、タモですくい上げたシーバスは55cm。これもよく太った美魚だった。この日は、ここで早上がりすることにした。