アジ、メバル。どちらの釣りが楽しいか?筆者は以前、アジだと言った。最近ではメバル寄りだったりするのでアテにならないが、しかし、魚のかたちには個性があり、やはりライトゲーム愛好家としては、どちらにも美しさを感じる。今回は上下をつけないアタマで、それぞれのよさを考えたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ライトゲーム2大ターゲット
メバルはカサゴと違うし、アジはサバとも違う。釣っていると、特にそう感じる。何が違うといって、私は究極のところで、美しさではないかと思う。飽きない魅力は、見た目にもある。ルッキズムが叩かれる現代だが、みんな心のうちで、思っていることは個人的ないわゆるコレクティブだろうよ……。
さて、さっそく、アジ、メバル、2つのライトゲームのメインターゲットについて、その美しさを語りたい。
アジの普遍的な魚形
いい魚だ、アジというのは。何か、魚として普遍的なかたちをしていると思わないだろうか?もう、「魚のかたちそのもの」というか。もしかすると何も知らない無垢な子どもに魚を描いてごらんといったら、アジのかたちを描くんじゃないだろうか?たとえば、ちょっと前までの子どもが、車のかたちをセダンを描いたように(ちなみに今は、コンパクトカーのかたちを描くらしい)。
普遍的な魚形とともに、その魅力を語るならば、アジの美は、サイズごとにかわる魚としての風格にもあると思う。アンダー10のかわいさから、尺近くまで。
また回遊性のあるなし(セグロか、居着きか)によって体色も変化する。これもいいところだ。居着きの金色っぽい体色。ちょうど夕暮れに釣れることもあって、落陽に映える。
メバルの個性に心惹かれる
メバルはどうか?こいつだって相当いい。色のバリエーションでいえば赤、白、黒があって、意外に黒っぽいやつが白メバルだったりする。そんなのも好きだ。ブルーバックと呼ばれるメバルは黒である。ちなみに、すべての体色で、種類まで別の扱いとなる。
メバルは個性がある魚だと思う。本当に仔メバルの、胸を締めつけられるような小ささ。
そうかと思うと、抱卵している尺級の腹のでっぷり具合。また漆を塗ったような風格。
立派なエラ、ヒレ。何より、目鼻立ちがはっきりしている魚だと思わないだろうか。大きな目をしていて、主張がしっかりとある人ほどに惚れてしまう人は、メバルが好きだと勝手に思っている。アジは、ちょっと涼しげな顔が好きな人が好むようなイメージだ。