福井県敦賀市手のあけぼの渡船は、敦賀半島の東海岸に浮かぶ3基のイカダとカセで釣りを楽しませてくれる。8月17日は好調のサンバソウを狙ってみた。サンバソウはご存じの通りイシダイの幼魚で、食べてもすごくおいしいので、私は夏に好んで敦賀に釣行する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日比野昭光)
イカダからサンバソウ釣り
私のサンバソウの釣り方は一般的にあまり知られていないようなので、手順を追って説明しようと思う。
イカダに上がる前に、エサとなるカラス貝を多めに用意することが重要。当日もイカダに上がって最初にしたことは、アケミ貝をつぶす道具でカラス貝を15個つぶして上まきした。
長めのハリス
それからタックルの準備。私は好んでスピニングリールを使う。イカダザオ2.1mにスピニングリールをセットし、ラインは蛍光ナイロンライン2号、オモリ1.5号、極小のヨリモドシを付け、ハリスはフロロカーボンライン1.5号1ヒロ、ハリはチヌ2号を使った。
このタックルバランスが合っていることが大切だと思っている。少し重めのオモリでドンと沈めるが、底近くは長めのハリスでフワフワと沈下する。長めのハリスにより、フカセスタイルのように食い込んだときに違和感が少なくなると思う。
カラス貝を使い分ける
アタリの出方は、釣り始めは警戒心があまりないのでグンといきなりひったくる。そこそこ数を釣ると、魚は警戒してアタリは微妙になる。穂先を微妙に揺らすだけだったり、聞く感じでサオ先を持ち上げると追い食いしたりという感じ。
魚が警戒し始めたら、思い切って場所移動して新しいポイントを作ることも数釣るにはいいアイデアだ。同じポイントで微妙なアタリを楽しむこともできるが、私は警戒心のない簡単なアタリを取りたいので移動する。
そしてさしエサのカラス貝の使い方だが、採取した後にさしエサにする大きめの貝とまきエサにする小さい貝に分けることが大切だ。大きめのカラス貝は、アケミナイフで開いてむき身にしておく。
文字にするとなんだか難しそうだが、仕掛けをコピーしてポイントをつかめば簡単に釣れる。なんといっても食べておいしいので、私は大好きだ。秋が来るころまで釣れるので、もうしばらく敦賀に通おうと思う。
あけぼの渡船で実釣
イカダでは連日クロダイの好釣果が報告されるようになった。私も8月24日に釣行、良型をゲットできた。
手続きを済ませてイカダに上がったら、用意したカラス貝をサイズ別に分ける。大きい貝はむき身にしてさしエサに使用。小さな貝は砕いてまきエサ用とする。
そしてタックルの準備。私は少し変わった仕掛けで、イカダザオ2.4mに両軸リール、ミチイト蛍光イエロー2.5号、海上釣り堀用の1号ウキとウキ止めイトを付け、オモリ1.5号、極小のヨリモドシにハリスはフロロカーボンライン1.5号1ヒロ、ハリはチヌ2号。
海上釣り堀用のウキは余浮力が大きいので、この仕掛けでベスト。ウキを使う理由は、風が出てもアタリが簡単に取れるし、使っていて楽しいからだ。