堤防は魚の食事場所です。そのため、現場で採取したエサは、周辺に生息する魚が普段から食べ慣れているため食いつきも抜群。時に特効エサにも。そんなおすすめの現地調達可能エサを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
堤防は魚の食事場所?
堤防は、釣り場の中でもエントリーしやすく初心者やファミリーにも人気です。そんな堤防から水中を覗くと、大小様々なサイズの魚が泳ぎ回っている様子が見られます。実は、堤防周辺そのものが魚の食事場所として機能しており、エサとなる生き物や貝類も豊富です。
地形や場所によっては釣りエサの現地調達も可能で、新鮮なエサが無料で手に入ります。現地調達の強みはエサ代の節約だけではありません。現場で採取したエサは、周辺に生息する魚が普段から食べ慣れているため食いつきも抜群です。時に特効エサにもなり得るので狙うターゲットによってはエサを採取してから釣りをする作戦もあります。
堤防で現地調達できる釣りエサ5選
では、実際に堤防で現地調達できる釣りエサを五つ紹介します。
カニ
クロダイ(チヌ)釣りで使用される定番の現地調達エサで、落とし込み釣りでは鉄板の活きエサです。堤防周りにも生息しており、足場の低い場所があれば採取にピッタリ。動きが素早く狭い隙間へ逃げられる前に捕獲する必要があるため最初は苦労します。コツはなるべく追いかけ回さずに両手を使って挟み撃ちにすると逃げられにくいです。
カキ/イガイなどの貝類
堤防周りに付着している貝類もエサになります。採取には熊手のように貝を壁から剥ぎ取れる道具が必要です。殻がとても鋭くケガをしやすいので軍手を装着して採取すると安全に採取できます。
採取後は落ちた破片や汚れを必ず洗い流すようにしましょう。また、採取のしすぎは生態系や海水の浄化機能に若干ながらも影響が出る恐れがありNGです。
フジツボ
貝類と同じ潮間帯に付着しています。貝のように見えますが実は甲殻類の仲間で、堤防周辺に住むクロダイの好物です。落とし込み釣りではイガイが落ちてしまう時期や付きの悪いシーズンに重宝されるだけでなく、メインのエサとしても活躍しています。
海苔
船着き場のスロープなど日光が当たりやすい浅場に発生します。カニなど動物性のエサが少ない冬場は特効エサになり、地域によっては冬の寒メジナ(グレ)を海苔で狙う釣り方も定番です。立ち入り禁止場所や港湾で作業する方々の迷惑になる場所では採取しないようにしましょう。
サビキで釣れる小魚
泳がせ釣りで一発大物を狙うなら現地調達の小魚が効果抜群です。サビキ釣りでイワシや豆アジを釣ってそのまま泳がせ釣りのエサに使うと思わぬ大物が食ってくることも。サビキ釣りを楽しむ傍ら泳がせ釣りで大物狙いもオススメです。活かしバケツやブクブクがあれば活きエサ用に長時間保管しやすくなります。