相模湾のシロギス(以降キスと省略)釣りは、マニアックに見ると東京湾のそれとはエサ、仕掛け、釣り方の違いなどいろいろある。6月27日(月)の中潮の日、相模湾茅ヶ崎のちがさき丸へその違いの確認しに訪れ、東京湾仕掛けの供用性も見出すことができた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
ちがさき丸で船キス釣り
5時ごろ、店舗前に到着。女将とあいさつを交わして、キス乗合船がピンク色の第3ちがさき丸であることを確認。左舷4人の後ろ寄り2番目に釣り座をいただく。エサのジャリメ(1パック¥500)を2パックと氷1袋(¥100)、自家製おにぎり(1個¥100)を購入。
船着場までは店舗から約300mの徒歩だが、大きな荷物はトラックで運んでくれる。私は貴重品と竿を手に早めに船着場へ行く。
シケ後の悪条件下でスタート
乗船予約者8人全員が揃うと、出港前に石塚光洋船長から航行中の注意事項がアナウンス。シロギス乗合船は左舷4人、右舷4人の釣り人を乗せて7時10分前に出港。航程3分で茅ヶ崎港と烏帽子岩の中間の釣り場に到着した。「ハイ、どうぞ。水深9m」と仕掛け投入OKの合図。エンジン流しで実釣開始となった。
釣り場の天候は晴れ、風は北から1~3mの微風で海面はナギ、潮色は前日来二日間のシケの影響で濁った緑茶色、底は東へ流れていた。
開始すぐ一荷で本命登場
開始から約2~3分後に左舷ミヨシ寄り1番で仕掛けを30mほど投げて探っていた常連の小林さんが、17~18cm級キスを一荷で釣り上げた。仕掛けは天ビンフカセ、長さ1.2mの自作品。出船前はシケ後の釣りは過去の例からしても厳しいという見方をしていたが、いきなりの一荷を披露。
多くの常連さんが2本竿を出していたのと、大きな船に片舷4人という恵まれた環境に私も竿を2本セット。1本は自作の胴突仕掛けを接続、もう1本は天ビンフカセ仕掛け東京湾仕様の1m。これが常連の相模湾仕様1.2mと、どの程度の差が出るかの研究材料だった。
筆者は苦戦
昨年に引き続き今年も関東地方のキス釣りは厳しい結果が続いていたとおり、私の竿にもなかなかアタリが出ない。最初の15分程度の流しは胴突き仕掛けに12cm級セグロイワシ1尾、天ビン仕掛けに25cm級ホウボウが掛かってきただけ。
1分ほどの移動で水深7mから2流し目に移ると、左舷前で18cm級が追加されたのに続き、左舷トモの塚本さん、左舷前寄り2番の紅一点松井さんも17cm級キスを追加。残るのは私だけ。