釣り人なら一度は聞いたことがある「雨の日は魚が釣れる」という言葉。釣りは自然相手なので、一概に正解とも言えないが、一方で不正解とも言い切れないのが事実。今回は雨の日のシーバスフィッシングと、その注意点などに触れて書いてみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
雨の日のシーバスフィッシング
梅雨に限らず、これからの釣りは天候との戦いでもある。そもそも、シーバスフィッシングで雨の日は釣れるのか?という疑問があるが、普通の雨なら釣れると筆者は思う。しかし、近年のゲリラ豪雨や、1日で月の降水量を軽く上回るようなヤバイ雨は釣れないと思う。いや、そんな時は釣り自体が成り立たない可能性がある。
午前だけ雨がベスト?
1番釣れるのは、午前中降り続け、午後から夕方にはすっきり止むパターンが1番だが、天候だけはどうにもならないのが釣りだ。そう上手くは行かない。いくらシーバスが釣れるとあっても、危険を冒してまでやるべきか?天気に休みは合わせられない!ではどうするか?
雨の日にシーバスが釣れる理由3選
天候と釣果は比例しないのはどの釣りにも言えることだが、シーバスフィッシングも例外ではない。日中で釣りやすく凪の時よりも、雨が水面を打ち付け、多少の風があった方がシーバスは間違いなく釣れる。では、なぜ雨が降った方がシーバスが釣れるのか?それには主に3つの理由があると筆者は考える。
では、その3つとは何か?それは、ベイト、流れ、警戒心の緩みだ。これは、別々なようで全て繋がっている。
警戒心
まず、当たり前だが、雨が降れば川などは濁りが入る。クロダイの落とし込み釣りが、海が荒れると浅いタナで釣れるように川が雨で濁るとシーバスの活性も上がる。つまり警戒心が薄れるということだ。こうなると、薄曇りの日中でも釣れる。
ベイト
さらに、上流から小さなベイトがゴミと一緒に流されて来る。特に上流の降水量が多かったりすれば、チャンスはさらに広がる。
流れ
同時に流れも発生する。この流れに負けた遊泳力のない小さなベイトをシーバスは省エネで食べる工夫をしているのだ。
狙うポイント
いつもより省エネでベイトを捕食するとはどういうことだろう。雨が振り、濁りが発生し、強い流れに負けてベイトの遊泳力が落ちる。しかし、あまりに強い流れになるとシーバスもそれを嫌う。通常、流れに向かって上流方向にシーバスは頭を向けているわけだが、流れが強すぎるとそれだけで体力を使ってしまうからだ。
ゆえに、雨の日のポイントは橋脚周りや障害物周り、流れの緩くなる手前付近が良いとされる。通常のシーバスのポイントと同じだが、雨の日は特に注目したい。ここなら、強い流れを避けつつ流されてくるベイトを難なく、省エネで捕食できるからだ。