5月18日、愛知県清須市を流れる都市型河川の新川へ、リバーシーバスゲームに出かけた。釣果はグッドコンディションの63cm1匹に終わったが、数少ないライズ撃ちのチャンスを、ドンピシャのタイミングでモノにできたのでリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・戸田英明)
新川でルアーシーバス
新川は川といっても、護岸工事がされて大きな水路といった感じのフィールドだ。名古屋港から見て堰らしい堰は名古屋市北区までなく、ハッキリとした中洲やワンドもない。地図を見ただけではポイントを絞り込むのは難しいと思う。
また水門も比較的小型が多く、稼働は日によってムラがある。そこで川沿いに架かる橋や街灯といった所が、見える範囲での要素だ。私の中で一番のキーポイントとなるのが、5月前後に水面で確認ができるハクやイナッコといった小型のベイトフィッシュの群れだ。
これが確認できる所は有望だが、どの場所に群れがいるのかは実際にフィールドに行かないと分からないことが多い。この日は午後8時20分に満潮を迎えて、その後は下げ潮に転じるタイド。現地着は午後9時30分ごろだった。最初にエントリーしたのは、新川と五条川が合流する場所より少し上流の右岸側。ミノーをセットして、街灯の光でできた明暗をスローのタダ巻きで探る。
探りながら上流へ
上流から流れてくるゴミが多く、すぐにフックに引っ掛かるが、水面にはボラの幼魚のハクやイナッコが水面付近で群れをなして泳いでいる。小型のベイトフィッシュに合わせるべく、ルアーをジグヘッドリグに変更。熟成アクア活メバルミノー1.6inchのパールシラス夜光カラーに、デルタマジックSV‐51の2.5gの組み合わせをセレクトした。
川を徐々に上り、桃山橋の橋脚付近を探るも反応はなく、その上の水門も反応はなかった。確かにベイトの姿は確認はできたが、フィッシュイーターに追われている感じはなかった。
清須市役所付近まで来た所で折り返し、左岸を下りながら探ることにした。すると多かったゴミはなく、ルアーが引きやすくなった。下りながらしばらく探っていくと、水門の下流側の護岸沿いにライズが出た。この日初めてベイトが追われる姿に期待が膨らむ。
チャンス逃さずボイル撃ち成功
桃山橋付近に戻ってくると、何となくだがベイトの泳ぐスピードが今までより速いように感じた。無駄にキャストして場を荒らさないために、ベールは返してライズが出た瞬間にその方角にキャストができるように待つことにした。
すると、すぐに明暗の境目付近で下から突き上げるライズを確認。間髪を入れずにキャストすると、一撃でピンポイントに決まり巻き始めた途端にラインが張ってロッドに魚の重みを感じた。アワセを入れると、最初はゆっくりながらも重々しく沖へ泳いでいく。
コイがヒットしたかもと思ったが、魚の姿は確認したいとファイト。すると釣られたことに気づいたのか、流れに乗り一気に下流へドラグを鳴らして走りだした。やがて大きな魚体がジャンプ。その後はドラグを鳴らしながら走り回る。とにかく魚を寄せていこうと、丁寧にファイトする。今度は護岸沿いに走りだしたので、ラインが擦れないように沖へと魚を誘導し再び寄せてくる。